内容説明
まだ十五歳のケヴィンとその友人は、父親の会社で工作用の超小型ロボットの開発現場に足を踏み入れた。サイズが違えば、物理的特性が変わる。用途が変われば、新たなビジネスの機会が生まれる。極小マシンを裏庭のミニチュア世界のなかで操り、戦闘ゲームを楽しむふたりのアイディアは、箱庭式次世代テーマパークとなりうるか？ナノテク＋仮想現実技術のハードＳＦサスペンス。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
32
ミクロの世界の覇権を巡り、天才少年と大企業が戦う面白いストーリーです。 ミクロの世界は、物理も違う法則で動くなんていう描写も現実にありそうでワクワクしてしまいました。2022/01/19
どんまいシリル
11
マイクロ工作員による殺人シーンから始まる。少年たちは、純粋に、小さな世界を楽しみ、工作員を遠隔操作する開発に携わっており、これがどんな事件になるのだろうかと、怖くてなかなか読めなかった。事件の真相が見えて来た頃には、大ピンチも訪れて、加速していく。困難の回避も工作員を使うところが面白い。全体的に、とても楽しめた。2020/01/16
Masa
8
読了。『仮想空間計画』読んだときも思ったけど、「うわ、これなんか本当にありそう！」と思わせるのすごい。リアリティというわけじゃないんだけど、これからこうなりそう！ というか。そしてそこにサスペンス要素盛り込んでしっかりフィクションしていて、とにかくなんかこう、絶妙でした。ただ面白いかそうでないかと言われると、ちょいと微妙じゃない？ と思ったのが正直なところ。のめり込むほどではなかったかな？ と。読んで良かったのは間違いない読書でした。2021/06/07
UK
4
ホーガンは全部カバーしたつもりだったのに読みこぼしに気づいて久々に。さすがに面白い。この人のSFは本当にあり得るかも、と思わせる緻密なロジックと構成が凄い。このミクロパークだっていつか本当に作れるのでは？とわくわくしてしまう。今、ホーガンの後継者と目されるのは誰なのかなあ。もっともっと書いて欲しかった。2013/11/06
ふじい
3
ホーガン流の少年冒険小説。マイクロマシン・ナノマシーンの考察・深堀（いわゆるSF的展開）は少なめですこしもったいない。エンターテインメントに振られている。ホーガン初読の方は他の代表作から順に読んでほしい。2016/05/10
