創元推理文庫<br> 未来の二つの顔

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創元推理文庫
未来の二つの顔

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  • サイズ 文庫判/ページ数 511p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488663056
  • Cコード C0197

出版社内容情報

人工知能を研究しているダイアー博士は、研究中止命令の内示を受け愕然とする。月面の工事現場で、コンピュータが勝手に下した誤った判断のため、大事故が発生したのだ。人工知能に仕事を任せる事の是非をめぐって論議がわき起こる。そのときダイアーが提案した実験とは。ハードSFの第一人者の巨編!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bookkeeper

37
★★★★★ 再読。AIは生活インフラを委ねられる程信頼出来るか。これを検証する為の負荷実験場はスペースコロニー「ヤヌス」。人類の未来は安寧と発展か、それとも機械による種の殲滅か。 空前絶後のスケールと深遠なテーマ性が際立つSFの傑作。ヤヌスの見取り図がでる中盤まで我慢すれば、あとは一気読み!コロニーを舞台にマシンと戦争…ワクワクが止まらないでしょ。しかし、仮想世界をシュミレートするにはコンピュータのスペックが足りないのでコロニーを使おうって発想が豪快です。 「もうすぐ、スパルタクスも故郷に帰るのだ」2019/07/12

hisa_NAO

19
人類が月にまで生活圏を広げた2028年が舞台。急速に発展するコンピューターAIは自意識を持つのか?人類に反抗するのか?。では、実験で確かめてみましょうって話。 フランケンシュタイン以来の古典的テーマに説得力ある合理的回答を与える、ハードSF。根源に流れる、科学に対する楽観的理想論。人類の未来に対する信頼。ちゃんと小説としても面白くて、何度も読んでる、大好きな一冊。2019/01/19

ほぼひつじ

15
未来には二つの顔がある、〝史上最大の進歩〟か〝人類の終わり〟か。AIによる管理システムの是非をめぐり、巨大な宇宙コロニーで前代未聞の実験を行う。もしAIが進歩の過程で意識、感情に似たものを持ったとしたら? 人工知能が反逆するに至る経緯は? 人智を超えたAIを人の手で制御できる? 綿密な設定のおかげで単純なパニックSFではなく、高度な能力を持つテクノロジーとの付き合い方を考えさせられる内容です。30年以上前の小説ながら、保守点検や攻撃するドローン、全自動の工作機械など、地続きの未来を感じることに驚きます。2016/02/06

SINKEN

14
【総評】★★★☆☆【感想】安定のホーガン先生。人間 vs AIの構図で話が展開しますが、シンギュラリティを迎えて突然大暴走するというより、じわじわと知能を高めていって対峙するさまがゾンビチックで恐ろしい。精緻過ぎる環境描写や細かい状況説明が多く、全体として長めなのがマイナスポイント。もう少しすっきり読ませてくれても良かったかな。。。ただ、やっぱり面白いのは確か。2020/05/31

イツキ

13
生存本能を植え付けられた人工知能が生存のために人類と争いながら成長していく様がとてもリアルで引き込まれました。ありとあらゆる情報を取り込み驚異的な速度で進化していく人工知能に振り回される人々の姿は現実での人工知能の発展を見ていると中々笑ってもいられませんね。ラストの人工知能が外界を認識し自我を確立していく様を描く文章が非常に秀逸でした。2018/06/27

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