創元推理文庫
ガニメデの優しい巨人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 321p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488663025
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

木星の衛星ガニメデで発見された異星の宇宙船は2500万年前のものと推定された。ハント、ダンチェッカーら調査隊の科学者たちは、初めて見る異星人の進歩した技術の所産に驚きを禁じ得ない。そのとき、宇宙の一角からガニメデ目指して接近する物体があった。はるか昔に飛びたったガニメアンの宇宙船が故郷に戻ってきたのだ。『星を継ぐもの』に続く第2弾!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

162
またホーガンワールド炸裂していた。前作『星を継ぐもの』も同じなんですが、前半はその世界観に馴染めなくって、修行モードに成るのですが、中盤から一気に視野が広がるし、その世界が超楽しいのね。ほんの少しのフィクションですが、驚きと興奮が連続した世界。( ¨̮ )‼︎。巨人達に幸あれ。 どうでも良い事なんですが、巨人は肩に乗れる位大きいと思ってました。読んでいて、あれ?あれ⁇って。2021/01/12

修一郎

159
前作のラストを忘れかけていたけど大丈夫。40年前の作品だけれども描かれた技術を見るとその適確な想像力に驚く。まさに今花開こうとしている技術ばかりだ。自己学習機能を備えるAI/ゾラックなんて今の最新鋭技術そのものだし機能を切った張ったできる遺伝子操作技術もそうだ。SFなのに生物学や言語学と言った宇宙旅行だけじゃない分野が入るのが刺激的だしガメニアンの善良な世界観のおかげで高度異星文明との遭遇が殺伐とならず明るく描写で優しい気持ちになれるのもお気に入りだ。第2作目も傑作SFを堪能した。3作目に参ります。2022/02/19

ちび\\\\٩( 'ω' )و ////

150
SF小説「星を継ぐもの」の続編。続編は前作で月で発見された5万年前の人間の死体の謎を解き明かし、それは遥か昔、火星と木星の間にかつて存在した〈惑星ミネルヴァ〉があったことを明示し、月はかつてその衛星であったというのだ、、、。そして木星の衛星ガニメデで発見された、氷に閉ざされた宇宙船。そして氷に覆われた8フィート(約2m44cm)もの大きさの異星人。これは2500万年前のものだと言うのだ、、、。そして彼方から近づいてくる未確認の宇宙船。ここからこの物語は始まる、、、。「巨人たちの星」シリーズ3部作の第2弾。2019/03/29

のっち♬

130
『巨人たちの星』シリーズ第2作。苦難の末に帰還したガニメアンと人類の交流。ミネルヴァへの地球生物持ち込みが焦点でダンチェッカーが大活躍。二重循環器構造という進化論が独創的。母星を破壊した末裔と物腰柔らかに接するガニメアンの描き方も特色。交流の様々な違和感をクライマックスで統合させるのが巧い。冷戦下での対比と宴には重いメッセージ性を感じる。双方の価値観を讃えつつ、欠点を補綴できる人類の「最悪の段階は通り越した」と言いたい著者の地球像は漠然としている。かつて利用して見放した相手に優しくできる時代は未だ程遠い。2022/07/23

chiru

116
魅力的な謎に知的好奇心を刺激される名作『星を継ぐ者』続編は、異星人ガメニアンと友好的なファーストコンタクトを果たし、人類の進化過程のミッシングリンクを埋める鍵となる、人類誕生の起因というパンドラの箱に手をかけることに。“争い”の概念のない異星人のイデオロギーによって、仮説が上書きされていく過程が、ワクワクするほど面白い。伏線の数々が明らかになり迎える驚愕の結末。ガメニアンが地球を離れていく描写は、胸が熱くなりました。ユーモアを解すAI通訳のゾラックが好き。次も登場してくれるといいな。 ★52019/07/27

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