内容説明
異星種属モーティーは、人類帝国への新たなジャンプ・ポイントの出現をいち早く掴んでいた!人類の予測より数万年も早い出来事だった。封鎖ももはやこれまで、ついに帝国は遠征隊をモートへ送り込む。だがその宙域は、小惑星文明による、熾烈な新生ポイント争奪戦のさなかにあった…。極彩色の宇宙戦闘、真紅の太陽内の交戦シーン。ハードSFの雄による、超弩級スペースオペラ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
6
ニーヴンとパーネルによる初の合作『神の目の小さな塵』の続篇。前作の主人公ロデリック・ブレインは研究所を設立し、その息子が登場。全編を通じての主人公は、〈マッカーサー〉号では航海長だったレナー。モーティーの”張りぼて”船の狙いが新たなジャンプ・ポイントの出現だったことが判明し、それを巡る人類帝国とモーティーとの争いが描かれる。前作ではほとんどなかった宇宙艦同士の派手な戦闘シーンも見ものだが、モーティー種族内の権力抗争など異星生物の社会学的政治的設定も注目点。合作ノートはそのあたりにふれており、面白かった。2023/11/04
やぶやぶ
1
★5
ずんだ
1
前作のファーストコンタクトもの的な物語から一変して複雑怪奇な政治外交ドラマになっていたのが意外だった。前作で起きた出来事の裏側が語られる場面など、モート星系とモーティー達について前作で散りばめられた設定を次々に解説・回収しつつも新たな方向に膨らませていく展開は秀逸の一言。合作するにあたって本作を構成する重要な各要素がどう決定されたかなどについて詳しく語られた非常に興味深い制作ノートが巻末に付録として収められている点も素晴らしい。物語全体としても文句なしの面白さだった。2010/05/04
マサトク
0
わりとすんなり終わってしまったが、面白い作品ではあったな。巻末付録の神の目の小さな塵の創作ノートが読みでがあっていい。2015/11/02
赤井流久
0
☆☆2012/11/22