創元推理文庫
失われた世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488608026
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

93
今やその原題“The Lost World”が全ての失われた秘境冒険物語の代名詞ともなっているまさに原型とも云える本書は現代の冒険スペクタクル小説に比べれば多少の見劣りはするが、ドイルの想像力が横溢して読者を退屈させない。しかし現代に甦った恐竜の世界を描く冒険小説の体裁で本書でドイルが最も語りたかったのは男の成長譚ではないだろうか?あくの強い面々によってなされた冒険譚。失われた世界に生きる生物の神秘よりもこれら愛すべき男たちの成長にエッセンスが込められていることに気づいたのが大きな収穫だった。2016/10/27

takaC

60
ちょっと前にNHKスペシャルで南米の原住民(イゾラド)特集をしていたがあまり凶暴な感じではなかった。なんてことを思いながら読んでた。2016/09/04

ちどり

31
『シャーロック・ホームズ』で有名なコナン・ドイルのSF小説(恥ずかしながら最近までチャレンジャー教授シリーズがあることを知りませんでした)愛する人にプロポーズをしようとしたが制止され『私、英雄みたいな勇敢な人が好きなの』と、やんわり断られた記者の青年がなんでもいいから英雄になろうと、未知なる生き物を求めて変わり者のチャレンジャー教授たちと、探検しに行く物語。猿人たちとの戦闘シーンはとても盛り上がり、ラストの青年のオチもどことなく、コナン・ドイル感がでていて素晴らし一冊でした2017/12/09

えーた

30
いわずと知れたアーサー・コナン・ドイルの著名な科学冒険小説。本当はしぶしぶ執筆していたというホームズものとは違って、この作品は作者の筆が実に生き生きしているように感じられる。作者の動植物や歴史、地理に関する知識と、その臨場感あふれる描写力にはさすがと唸るが、人物描写も素晴らしく、絶体絶命のピンチというときにチャレンジャー教授と論敵サマリーが突然始める脱俗科学論議がまるで漫才を見ているようで、個性的な四人の登場人物達のどこかユーモアあふれるやりとりが、この血なまぐさい冒険譚に涼を添えており、それが良かった。2017/01/28

k16

22
チャレンジャー教授シリーズ、古典。 子どもの頃ジュブナイル版読んでるはずも恐竜がでてくる部分の記憶しかなく新鮮に読めた。 語り手の新聞記者マローンの恋人に唖然。2019/06/25

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