創元推理文庫<br> ミスターX〈下〉

創元推理文庫
ミスターX〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 441p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488593025
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

母が最期のときに告げた父の名。もう一人の「ぼく」との邂逅。遺された一冊の怪奇小説。三人の大叔母が語るダンスタン家の血脈…過去と現在を結ぶ、迷宮の如き謎また謎。あの悪夢の男、ミスターXとは何者か。なぜぼくは狙われるのか。そして、ネッドは隠れた力に覚醒する!スティーヴン・キング、ロバート・ゴダードに比される鬼才が新境地を拓く、ジャンルを超えた傑作。ブラム・ストーカー賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

25
裏表紙の粗筋抜粋。『怪奇小説を耽読し「ダンウィッチの怪」を己の聖書と崇める...』元ラヴクラフティアンとしては読まざるを得ない。先ずは40名を超す登場人物紹介にびびらせられる。予想通り読み出して直ぐ誰が誰か分らなくなる。4冊分の原稿の奇数頁だけを抜き取って上下2冊本に再編集したようなブチ切れの描写に違和感を覚える。じゃあ駄作かと言えばそうでもなく妙に後を引く力作。玉石混交のクトゥルフ神話体系をほぼ読破しているのでオマージュ部分もしっかり楽しめた。人には勧めない、再読もしない。でも捨てるのは忍びない絶版本。2015/03/22

Book Lover Mr.Garakuta

10
【図書館本】【速読】:ニャハハな本。★3個2022/01/18

gu

3
南部ゴシック小説的な地縁と地霊の物語にラヴクラフトを接続した怪奇ミステリ。とはいえ重きを置いているのは人間ドラマであり、父の探求もクトゥルー神話も挫折する。面白かったけど、『ゴースト・ストーリー』を読んだ時と同様こちらが勝手にブッキッシュな作品を期待してしまった。饒舌さが苦手。2021/02/26

siva

3
上巻ではあまりにも登場人物が多くて、メモしながらでも読めば良かったと思うくらい、またストーリーもなかなか整理できず。でも下巻に入って流れがつかめてからは情景が頭に浮かんできた。すごく久しぶりのストラウブ、独特の味わいに好き嫌いが分かれそう。私は好きだけれど、クセつよいな。2014/03/07

伊佐奈

1
またもや人やものの名前を記憶するのに一苦労。しかし、いかにもそれそのものの内容ながら、読者が期待・認識している方向をあっさり裏切ってしまう展開はすごい。ただ、最後はちょっと冗長な感じで、読むのが辛かったなあ。2012/06/21

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