創元推理文庫<br> 聖なる島々へ―デイルマーク王国史〈2〉

創元推理文庫
聖なる島々へ―デイルマーク王国史〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 391p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488572075
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

海祭りの日に生まれ、幼くして領主ハッドの圧政に抗する革命組織に加わったミット。ハッド暗殺計画の一端を担った彼だが、抱えた爆弾はその手を離れて…?一方、ハッドの孫娘ヒルディは、祖父が勝手に決めた意に添わぬ婚約に抗い、弟とともに帆船“風の道号”で旅立つ。運命は、貧しい少年と貴族の姉弟をもてあそぶかのように、遠い島々へと誘う。歴史ファンタジイ第二部。

著者等紹介

田村美佐子[タムラミサコ]
1969年生まれ。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻博士前期課程修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

24
海祭りの日に生まれ、幼くして領主ハッドの圧政に抗する革命組織に加わったミット。ハッド暗殺計画の一端を担った彼だが、抱えた爆弾がその手を離れたとき……? 一方、ハッドの孫娘ヒルディは、祖父が勝手に決めた意に添わぬ婚約に抗い、弟イネンとともに帆船〈風の道〉号で旅立つ。運命は、貧しい少年と貴族の姉弟をもてあそぶかのように、遠い島々へと誘う。歴史ファンタジイ四部作、第二部。貧困層の描写が、近代の始まりを告げる農地囲い込みによって、小作農地を奪われ、都市労働者となった人々の写しとなっている。2004/12/04

斑入り山吹

6
読む手も止まらず一気に4巻全部読んだ。ひどく感動したが、1読で理解できず、次にじっくり4巻読んでからのこの感想。下層のミットと伯爵家のヒルディやイネン、この二つの世界がどう交わるのか、それだけでもドキドキしたのに、その先の展開の方がメインなのだ。1巻ではさわり(にしてはすごい)だけだったあの力がこの巻では少し姿を現す。人間ドラマに目を奪われるけれど、こちらもすごく重要だ。キアランの絡むあの事件がほんのちょっとだけ出てくるが、1巻の登場人物たちやミットたちが出会ったらどうなるのか楽しみだ。2015/05/16

mabel

5
DWJの本、最後の方でバタバタと終わっていくあの感じについていけない時もあるんだけど。でもこの時期の作品は好き。巻末の用語集、うなってしまいます。個人的にはこの4部作(もっというと1〜3作目)がDWJのベスト。常々思うんだけど、この表紙の左の人、誰なんだろう。。。ネイヴィスさん?こんな大きくていいのかな。。。2015/10/17

mabel

4
デイルマーク王国の2冊目。次巻へ。2012/10/21

Hiro

3
デイルマークという架空の世界を題材にしたお話です。しかし、舞台(というか背景に)生活感とか現実感がものすごく迫ってくることに驚きます。現実にはあり得ないことが起こるのに、なんとも非常に現実味のあふれる感じ…。主人公のミットは重税で小作地を追い出され、都会で働く父の元を頼ります。そこでテログループに加入して、圧政を敷く伯爵を倒そうとします。テロに失敗して逃げる途中伯爵の孫ヒルダと弟のイネンに出会います。話の根底をずっと流れる上流階級と貧困層の断絶がどうにも噛み合わないところ、丁寧に描かれていると思いました。2020/05/13

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