創元推理文庫
牧羊犬シェップと困ったボス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488568016
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ぼくはシェップ。自分でいうのもなんだけど仕事熱心な牧羊犬だ。飼い主はボス。怒りっぽいし、ちょっと分別がたりない。でもぼくはボスが大好きだ。牧羊犬競技会に出たり、美女に誘惑されたり、あやしい男に誘拐されたりと、ぼくの毎日はとても刺激的で忙しい。アイルランドの田舎町を舞台に、個性的な犬たちと、少々変わってはいるが、心優しい人間たちが繰り広げる愉快な物語。

著者等紹介

務台夏子[ムタイナツコ]
英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

seacalf

41
アイルランド旅行の思い出の風景と言えば、至る所で見かける黄色いハリエニシダの群生と、どこまでも延々と続く羊の放牧地だ。スラップスティック・コメディーは大好物だし、的外れな行動をしつつも憎めない愛すべきキャラ達も大好きなんだけど、いまひとつ。訳者にアイルランドへの愛情があまり感じられなかったからかな。あまりアイリッシュっぽくないというか。今年はウイルス対策で恒例のアイルランドフェスは中止。その鬱憤を晴らすべく読んだのだが、代わりにブッシュミルズを飲もう。主役の牧羊犬シェップはとてもキュートなんだけどね。2020/03/09

ゆーかり

20
「わたし」はボーダーコリーのシェップ。アイルランド西部、ゴールウェイ州クールコフィンの農場でボスに飼われていて、色々仕事をさせてもらってる。競技会(トライアル)に出る事になって、色んな犬たちと話したり、美人の悪犬に惑わされたりもして…。犬目線で描かれたアイルランドの田舎の人&犬たちの生活が楽しい。本当にシェップが書いているみたい。誘拐された時は心配したよ。原題One Dog, His Man and His Trialsは、BBC2の人気長寿牧羊犬競技会番組One Man and His Dogのもじり。2019/11/17

*asami*

15
ボーダー・コリーのシェップ視点で語られるお話。牧羊犬競技会に出たり、偏屈な飼い主や、クセのある美女犬達に振り回されたりと、騒がしくも楽しそうな様子が浮かぶ。動物目線のお話はやっぱりかわいい!2016/03/31

のん

6
人間の日常を犬目線で。「吾輩は猫である」の犬版アイルランド版といったところでしょうか。ご主人様(ボス)の振る舞いは、お国が変わっても似ています。日本ではペットになってしまっている犬たちが、ここでは畜産農家の頼りになる働き手。少し古い本なので今もこういう生活があるのかわかりませんが興味深く読みました。やっぱり犬はいいな〜。2019/06/30

小雀✡ずーっと積読減強化月……

6
牧羊犬シェップの視点で語られる物語。 何で読んだか…と言えば、当時 我が家にボーダーコリーが居たから(笑) 親バカと言われようが、最高のワンコでした。2005/05/10

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