創元推理文庫
騎士(シヴアルリ)の息子〈下〉―ファーシーアの一族

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488562021
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

六公国未曽有の危機に再開された“技”の訓練。庶子ゆえの禁忌を超えてフィッツも参加を許されるが、技の長はなぜか彼にむき出しの敵意をぶつけてきた。一方、継ぎの王ヴェリティは、自らを限界まで酷使して赤い船団の襲撃を防ごうとする。そんな折、ヴェリティに政略結婚の話がもちあがった。フィッツも花嫁を迎えに山の王国へ赴く一行に加わるが、彼は王から密命を受けていた。

著者等紹介

鍛治靖子[カジヤスコ]
東京女子大学文理学部心理学科卒、翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

作楽

11
虐げられ、殺されそうになり、暗殺者に育てられ、愛情らしいものをうけずに育つ子供。 ようやっと読み終えて、続きを読むか悩みます。疲れた。2018/06/14

しまっち。

6
読み進めるにつれてだんだんつらくなるフィッツの境遇。なかなか濃厚なストーリー展開である。第三王子リーガルの陰謀に巻き込まれてフィッツ自身の命も狙われ、一番身近なブリッチにも距離を置かれ、信頼できる第二王子ヴェリティとは遠く隔たっている。でも山の王国との友好、リーガルの陰謀の阻止はフィッツの存在があったからこそ成ったのだ。触媒という存在の意味とは。しかし赤の船団の脅威、リーガルとの関係と、この先の展開も厳しそうだな・・・。それにしてもシヴァルリはフィッツにどんな想いを持っていたのだろう。とにかくかなり面白い2016/03/30

袖崎いたる

6
庶子は暗殺を生業にする仕来たりなのか、主人公もその道に。そして人を殺していく。僅か十代の半ばであるにも関わらず、師匠の教えの下に政治的判断もできるようになり、王の密命を負わされる。また、この作品では『コードギアス』という作品のギアスという能力を思い出してもらえばわかるが、<技>というチートな能力がある。主人公は未熟ながらその使い手であり、動物との対話のできる<気>という能力の使い手でもある。そして頭もいいので、主人公はなかなかチートなキャラになりそうだが、この『騎士の息子』では未熟なままなのが残念。2015/07/16

てんとうむし

5
読み終わってしまったー。フィッツが〈技〉の訓練を受けたり、技の出番が増えて、それがどういうものかだいたいわかってきました。ブリッチに全否定されてる〈気〉はいまいちまだよくわかりませんが、フィッツと犬との絆が切なかったです。上巻ではあんまり気にしてなかったヴェリティが一気に格好良く感じられました。それにしても赤の船団、熔化の謎はまだ明らかにならなかったので、続きを読んでいこうと思います。2015/12/01

ayumi

5
もっと早く読んでおけばよかった、という気持ちと、読んでよかった! という気持ちでいっぱいです。世界観は大好きですが、それ以上に生き生きと描かれた登場人物が素晴らしい! 主人公であり語り手であるフィッツはもちろん、他の人物、さらには犬までもが個性と感情を持ち、物語の中で「生きて」います。次巻では何が起きるのか、そしてフィッツの人生がどうなるのか、楽しみです。2015/11/11

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