内容説明
ビリー・クリークモアが母から受け継いだのは、死者の魂を鎮める能力だった。だが、人々は彼に冷たく、疑いに満ちた目を向ける。そんなある日、伝道者ファルコナーが、治癒の奇蹟を起こす息子ウェインを連れて町にやって来る。だが、ビリーが伝道集会で見たものは…?『少年時代』『遙か南へ』を経て、久々の長編『魔女は夜ささやく』に至るマキャモン文学の源流、待望の復活。
著者等紹介
山田和子[ヤマダカズコ]
1951年北九州市生まれ。慶応義塾大学文学部中退
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感想・レビュー
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Ribes triste
17
死の到来を知り、死者の魂を浄化する能力を母から受け継ぐビリー。能力者ゆえの家族の葛藤、人種差別や偏見、様々な苦難を通り抜け、少年はまっすぐに成長して行く。時に陰惨だけれど、面白くて一気読みしてしまう。下巻へ。2021/05/13
かんとり
8
アメリカ南部の小さな町に住む、特殊な能力を持った家族。 母はインディアンの血を引き、その能力は代々引継がれていた。 田舎の偏見と無知と差別、神への信仰、派手さはないが静かに物語りは進みます♪2017/11/15
なつみかん
7
どんなモンスターよりも恐ろしいのはたくさんの人の無知と偏見、時代はアメリカの60〜70年代とは物語にちょうどなんでしょう、派手な展開ではないけれど続く下巻を気にしている。2017/07/15
tora
5
ちょっと昔によくあった、アメリカの連続ドラマみたいな雰囲気です。 舞台は開拓時代の雰囲気が残る土埃舞う田舎町、ネイティブアメリカンの血をひく少年が…というエンターテイメント小説。下巻もボチボチ読みたいです。2014/04/28
ろびん
2
村社会は本当にしんどい気分になります……。2018/09/25