内容説明
「ぼくは死んでるんです」マイケルは言った。「分かってますよ」レベック氏はやさしく答えた。ここはニューヨークの巨大な共同墓地。彼は十九年もの間、死者たちの話し相手としてここに暮らしてきたという。孤独に怯える彼らが、何もかも忘れて漂い去っていくのを見送りながら…。生と死の間をほろ苦く描く都会派ファンタジー。著者がわずか十九歳にして世に問うた永遠の名作。
著者等紹介
ビーグル,ピーター・S.[ビーグル,ピーターS.] [Beagle,Peter S.]
1939年ニューヨーク生まれ。1960年に21歳で『心地よく秘密めいたところ』を発表。1994年にThe Innkeeper’s Songでローカス賞を、2006年に「ふたつの心臓」(『最後のユニコーン 完全版』所収)でヒューゴー賞、ネビュラ賞の中編小説部門を受賞している
山崎淳[ヤマザキジュン]
1937年北海道に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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