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創元推理文庫
死者の書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784488547011
  • NDC分類 933

内容説明

ぼくの目の前で、少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」笑って?…ここはアメリカの小さな町。1人の天才作家が終生愛した町。ぼくは彼の伝記を書くために逗留している。だが知らなかった、この世には行ってはならない町があることを。ファンタジィ・ホラー驚異の処女作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

90
以前、著者の短編集を読んだ時以上に不思議な感覚。ホラーではないが、ホラーよりも恐ろしい迷宮に入ってしまったような…これぞキャロル・ワールド!?奇妙な読後感からしばし抜け出せない。2021/11/22

財布にジャック

71
以前「黒いカクテル」を読んだ時は、難解で苦戦しましたが、今回はサクサク読むことが出来ました。主人公が天才作家の伝記を書くために、逗留した町を舞台にしたホラーでファンタジーな作品です。これがデビュー作とは思えない出来ばえに惚れ惚れしました。確かに・・・この世には行ってはならない町があるんですね。オチもシュールで、ゾクゾクしました。キャロルの作品を、もっともっと読んでみたくなりました。2011/10/14

HANA

69
天才作家の住んでいた町へ、その伝記を書くべくやって来た主人公。ただその町にはどこか一風変わっていて…。序盤から町のどこかずれている空気は表明されているのだが、それが何か遅々として進まず、フラストレーションが貯まる。主人公のファザコンというか鬱陶しさもそれに輪をかけているし。ただ後半で町の秘密が明かされてからは一気に加速。秘密も安心立命というか、ジョジョやある哲学者の思想だったら別な使い道をされているが、こういう料理法もあるのだと感心させられた。「ダークファンタジー」より後半完全「ホラー」、実に面白かった。2019/10/28

はらぺこ

64
自分には退屈でした。自分の脳では文章とか言い回しが理解出来なかったようです。主人公のトーマス・アビイの事は最後まで好きになれなかった。2012/11/15

Tetchy

61
ラストは秀逸。プロットは途中で解ったものの良質。ただ、語り口がどうも合わなかった。2009/01/02

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