創元推理文庫<br> ウロボロス

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創元推理文庫
ウロボロス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 702p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488538019
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

高貴にして文武に秀でたる修羅王国ジャスは、恐怖と権力の化身、魔女国大王ゴライス11世が臣下の礼を要求するもこれを拒絶、弟のブラスコ卿は、格闘仕合で大王を屠り去ってしまった。ゴライス12世が即位するや、ジャス王一行の上に魔物をつかわし弟を拉致、かくして水星を二分する戦乱の火蓋が切って落とされた! 英雄ファンタジィの超大作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

miroku

12
疑古文体が煩わしい。冗漫。されど、このイマジネーションは素晴らしい。2012/08/01

ワッピー

4
久々の再読。その昔、リン・カーターの「トールキンの世界」で知って以来、待ち望んでいた翻訳です。1922年に発表され、すこぶる硬質の漢字を多用した擬古文訳、水星の舞台への語り手の不自然な移送、そしてなんといっても題名に示されているあのラストに不自然さはあるとしても、ワッピーはこの作品が大好きです。書割的な英雄たちや美姫に比べて、この世界の中で唯一といっていい自我を持つグロ卿の「圧倒的に不利なほうに肩入れをしたくなる」裏切り癖は新鮮でした。2017/08/06

記憶喪失した男

3
何度でもくり返す。1922年だが、これもループものといえばループもの。

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

1
☆×2.5…この刊行年でこの文章は秀逸だと思います。ですが、ですが…文章が実に回りくどいです。それに視点の移動がお世辞にもこの作品、うまくありません。それとむだに章が長いです。文中に出てくる歌もさほど響かないですし。多分、これだけ読まされてあの結末を見てしまうと怒りマークが1000個ついても足りないかもしれません(苦笑)なんだよー!!と言う感じでしょうか。確かに修羅国の勇士たちはかっこいいですが、このくどさが非常につらかったです。2012/04/05

garousagi

0
10代の初め、指輪物語、ゲド戦記とファンタジー小説を読み漁っていた自分が、この作品だけは最初の数ページで読むのを何度も諦めてしまった。数十年来の積み本である。ようやく読了した訳ですが、まさに奇書というにふさわしい内容でした。作者の登場人物への思いの強さや、世界設定へのこだわりの強さだけで読ませていく不思議な力のある作品だと思った。最後のシーンは背筋がぞっとする気分になった。年もとらず、死にもせずに永遠に戦乱を生き続けることに目を輝かせる英雄たちの姿をどう捉えればいいのかわからず戸惑いを覚えました。2015/12/25

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