内容説明
地上での大災害の後、生存者たちは上空にそびえたつ巨大な柱の上にいくつもの都市を建設し、天使のような翼をもつ姿に進化した。だが、天空人の世界を支える地上からの物資の供給システムが妨害されているらしい。スカイシティの一大事を調査する使命を帯びて地上に派遣されたのは、生まれつき翼のない少年アズだった。天空と地上、ふたつの世界の相克を描く冒険ファンタジー。
著者等紹介
金原瑞人［カネハラミズヒト］
法政大学教授、翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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催涙雨
51
なんとなく地上の人間が空の街に探検にいくものを想像させるタイトルだが、実際はその逆。基本的にはあらすじ通りの作品。スカイシティを建造しなくてはいけなくなった過程がまったく見えてこないのが残念なところ。というかいろんな物事の背景がほとんど描写されないので何彼につけそういう印象ばかりが残る。内容じたいはふつうのジュブナイル。2019/02/22
樽
3
結局、マイノリティではあっても『持てる者』である主人公と、『持たざる者』であるヒロインという設定は、主人公になんの葛藤ももたらさなかったみたい。2009/11/24
レイス
2
まあ、楽しめた。山師家族の暴動騒動の中でスチームパンク的なアクションがハラハラした。タイトルが気になって手に取ったけど、想定内でした。私にとってスカイシテといえば、木城ゆきとの作品を連想。なぜそんなところに素敵な都市が?その答えはなくても想像を膨らませてくれるところがいいのです。2023/07/11
siopop
2
エアボーンでありながら翼を持たずに生まれ、何をなすべきなのか？自分が何ものであるのかが分からず不安の中にいた少年アズが。 グラウンドリング達の世界へ旅立ち成長して行く物語になっています。 雲の上の都市を作ったからと言って勝手に翼が生えて来るもんか！ とか、光の射さない地上でどうやって何世代も生きて行くんだ！ とか、そんな些細な問題をあげつらったりせず。 異なる世界で生まれ育った少年と少女の交流の物語を楽しむのが一番です。 何しろこの物語はとても素敵なのですから。2015/03/29
サバトラ
0
★★★☆☆2012/05/25
