創元推理文庫<br> 怪奇小説傑作集 〈2〉

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創元推理文庫
怪奇小説傑作集 〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488501020
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

31
読むのに長い時間がかかった。と言って面白くないわけではない、自分の都合で時間が取れなかっただけ(笑)全部で14編のアンソロジー。「ポドロ島」以外は全部面白かった。「ポドロ島」は猫を殺すという事がどうしても許せずにいる。「住宅問題」ヘンリイ・カットナー著は 鳥籠の中にアパートを作り そこの住人として小人を住まわせる話だが 良質な住民だと家主の運命まで良くなるのだが、、、笑。全て人間の心の機微から生まれる恐怖が描かれているように思った。2017/03/11

きょちょ

18
この2集も、学生時代に二度読んでいたようだ。「みどりの想い」はひょっとしたら筒井康隆が「佇む人」を書く起点ではなかったか。「船を見ぬ島」は、この島に漂流した者は、今後死にはしないもののこの島から脱出できないという話だが、男女間で子供を作ることはできなかったのか、そこ まで書いて欲しい。「住宅問題」は実に面白い。他の作品も、怖くはないのだが、作者の発想が読んでいて楽しい。解説で、これら作品を書いた作家の他の作品を紹介しているが、そっちも読みたい。 ★★★★2024/02/08

misui

6
前巻から時代は下り、また、良くも悪くもあくの強い平井呈一訳ではなくなったことで、全体的に小粒な印象を受けた。心胆を寒からしめるというよりはよくできた奇想が集められているというか。ユーモラスでエロティック(?)な植物怪談のジョン・コリアー「みどりの想い」、不死者の地獄を見せるL・E・スミス「船を見ぬ島」、シンプルに嫌な気持ちにさせるJ・D・ベレスフォード「人間嫌い」あたりが良い。もちろんサキも。2016/05/07

あくび虫

5
良い本でした。すべて良作。面白かった。話として目新しいものはないのですが、どれも空気感が素晴らしく、味わい深いです。翻訳も良いです。それなりに古い本ですが、あまり感じさせない読みやすい文章でした。2024/02/20

madhatter

2
再読。「人狼」は割と古典的な人狼物語だと思うが、強烈に印象に残っている。勿論、人狼が家庭に入り込んできてからの不幸にも、非常に痛ましいものがある(人狼は家族を不幸にするためだけに「誓い」を結んだような気も)。だが、その背景となる「何故この家族はここに住んでいるのか」という理由が、時代を反映した逃れられない不幸を反映している。超自然的なものと、現実的な不幸が絡み合って、不幸が更に連鎖してゆくストーリー展開には、むしろ不条理さ故の恐怖を感じた。2012/07/22

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