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創元推理文庫
ヘビイチゴ・サナトリウム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 429p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488471019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「みんな飛び下りて死んじゃった。なんでだろう?」中高一貫の女子高で、高三の生徒が屋上から墜落死した。先輩の死を不思議に思った海生は、友人の双葉と共に真相を探りはじめる。様々な噂が飛び交う中、国語教師も墜死した。小説家志望だった彼は、死んだ女生徒と小説を合作していたが、何故か死の直前に新人賞受賞を辞退していて…。すべてに一生懸命だった少女たちの物語。

著者等紹介

ほしおさなえ[ホシオサナエ]
1995年「影をめくるとき」が群像新人文学賞小説部門で優秀作となり、以来「大下さなえ」の名で小説を発表。2003年『ヘビイチゴ・サナトリウム』の発表を機に「ほしおさなえ」に改名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

万葉語り

34
久美沙織の解説が面白かった。三日月堂よりだいぶ前に書かれているようで、登場人物と設定が分かりにくかった。ほしおさん、最近の作品はとても好きです。2020-0222020/02/09

はるき

26
 設定は好きな感じなんですが、何ともはてなな展開にビックリ。う~む(^_^;)2018/08/08

Norico

22
女子校で起こる飛び降り自殺。死んだ生徒の幽霊。自殺なのか殺人なのか、小説を書いたのは誰なのか、謎が重なりあって、誰が誰か混乱して、前の方を読み直したながら読みました。主人公の海生があんまり謎の解明に熱心じゃないとこが好き。オースターの「鍵のかかった部屋」を読み返したくなりました。2017/03/05

もち

21
「みんな飛び下りて死んじゃった。なんでだろう?」◆女子生徒の墜落事件が立て続けに発生。その後、文学賞受賞を控えていた国語教師も、後を追うように命を散らせた。誰が誰を唆したのか。死者たちが残したテキストから、溶けゆく彼女の影を踏め。■詩人である著者が贈る、極めてトリッキーな一品。ずっと、煙に包まれていくようだったのに。最後の最後に明確すぎる謎が提示され、直ちに真相へと肉薄する。茫洋と明瞭を行き来する、劇的なシフトに目が眩んだ。2017/02/13

pulpo8

19
中高一貫校の「白鳩学園」で、高3のハルナが屋上から飛び降りた。それは梨花子に続く第2の死だった。海生と双葉はこの一連の自殺を調査するが――。まあまあ。小説の盗作の下りは全くどういうことだか分らなかった。p.396「なるほど。なにが起こったのかはいまひとつはっきりしないが。そりゃ……たいへんだったな」双葉の兄のこの台詞が作品の全体的な印象。密室の件は登場が遅すぎるが本格ミステリの香りが漂っていてなかなかいい。こんな素人の匂いがする小説でも「自分と他人の境界のくずれ」という立派な解説を書く笠井潔氏は凄い。2016/02/27

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