創元推理文庫<br> 戦場のコックたち

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創元推理文庫
戦場のコックたち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 542p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488453121
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。コックでも銃は持つが、主な武器はナイフとフライパンだ――料理人だった祖母の影響でコック兵となったティム。冷静沈着なリーダーのエド、陽気で気の置けないディエゴ、口の悪い衛生兵スパークなど、個性豊かな仲間たちとともに、過酷な戦場の片隅に小さな「謎」をみつけることを心の慰めとしていたが……『ベルリンは晴れているか』で話題の気鋭による初長編が待望の文庫化。直木賞・本屋大賞候補作。

*第2位『このミステリーがすごい!2016年版』国内編ベスト10
*第2位「ミステリが読みたい!2016年版」国内篇
*第3位〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10/国内部門
*第154回直木賞候補

内容説明

合衆国陸軍の特技兵、19歳のティムはノルマンディー降下作戦で初陣を果たす。軍隊では軽んじられがちなコックの仕事は、戦闘に参加しながら炊事をこなすというハードなものだった。個性豊かな仲間たちと支え合いながら、ティムは戦地で見つけたささやかな謎を解き明かすことを心の慰めとするが。戦場という非日常における「日常の謎」を描き読書人の絶賛を浴びた著者の初長編。

著者等紹介

深緑野分[フカミドリノワキ]
1983年神奈川県生まれ。2010年、「オーブランの少女」が第7回ミステリーズ!新人賞佳作に入選する。13年、入選作を表題作とした短編集でデビューし、その年の『AXNミステリー闘うベストテン』第6位となる。15年刊の『戦場のコックたち』は、三つの年末ミステリベストランキングでベスト3にランクインしたほか、第154回直木賞、2016年本屋大賞候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

341
兵士が命を削り戦う戦場で、食事という唯一の癒しで支えるコック達のストーリーと期待した。想像とは大分違ったが素晴らしい作品でした!ヒトラー率いるナチスドイツの侵略戦争に巻き込まれ、敵味方、一般市民から子供まで凄惨な最期を余儀なくされる悲劇の日常を描きつつ、ふと生じる謎や事件の推理が入り込む。圧倒される文字量に読み始めを躊躇するが読み進むスピードは予想外。命と友情、テーマは重厚なのにミステリーのようにライトな読み口。途中少しの冗長さはあるが全編が助走となりエピソードで美しく昇華する展開に驚く!良かった‼️🙇2020/01/13

ソルティ

329
戦争の話を読むのは初で、人を人とも思わない殺戮、死体が敵も味方も山のようにある、それが日常と化してしまう状況の恐ろしさを感じた。それでも敵は憎いが人は好きという主人公ティムの姿勢が素敵で、仲間想いで、こんな殺伐とした世界なのに愛を感じた。ナチス政権はヤバい。「夜と霧」も写真付きで見ると本当に人の尊厳などない。この小説の収容所も描写凄まじい。戦争ない時代で良かったな。「「そんなものだろう。敵味方なんて、状況が違っていれば簡単に入れ替わってしまうものだと思うぞ。味方に嫌な奴がいるように敵にも良い奴はいる」」2022/08/28

のり

158
第二次大戦で亡くなった人は6千万人を超えるらしい。アメリカ目線からというのは初めて読んだ。連合国を敵に回しながら、一歩も引かなかったドイツの技術力の高さと戦闘力 には改めて驚愕。本編は一線で戦いながらコックの仕事をこなす者達。戦場では仲間意識から家族へと変わる。常に死と隣り合わせの日々。生き残った者の葛藤。終戦を経ても人生は長く続き心労は尽きなかっただろう。国内では中々報道されないが、まだまだ世界では紛争が絶えない。人間は争う生き物なのか…愚かしい事だ。2020/06/10

kanegon69@凍結中

152
この若さで第二次大戦の物語をここまで書けるとは正直驚きです。ノルマンディー上陸作戦(Dデー)の様子、フランス・オランダ・ベルギーでの戦線の様子が非常に細やかに書かれており、まるでノンフィクションを読んでいるかのような迫力がありました!しかしこの本は戦場のコックの視点というあまり気にしていなかった見え方ができて面白かったですね。それからミステリーの要素、謎解きもなかなか深い話でよかった。後半はもう一気読みで止まらないぐらい夢中で読みました。戦友同士の熱い絆に激しく心を奪われ、余韻がすごく残るいい作品でした。2019/11/24

おかむー

150
本屋大賞候補にもなった注目作が待望の文庫化で早速読了。二次大戦のノルマンディ上陸作戦のなかで繰り広げられる日常系ミステリとして始まる物語は、中盤あたりからやるせない戦争の現実へと軸がシフトしてゆくが、それが肩透かしとはならずむしろがっつりと掴まれる読み応えが見事。『たいへんよくできました』。荒んでゆく主人公・キッドが、ひとりの男の命を救うことで“我に返ってゆく”展開には救われるが、その直後に挟まれるユダヤ人収容所のエピソードと、終戦を迎えたキッドが故郷で家族に迎えられながらも抱く違和感と罪悪感が重く響く。2019/08/14

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