創元推理文庫<br> 雨に殺せば―黒川博行警察小説コレクション

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創元推理文庫
雨に殺せば―黒川博行警察小説コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488442026
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

大阪湾にかかる港大橋の上で現金輸送車が襲われ、銀行員二人が射殺された。その翌日、事情聴取を受けた行員が自殺する。さらに、捜査線上に浮び上った容疑者の死体が発見され、事件は複雑さを増していく…。大阪府警捜査一課の二人の刑事“黒マメコンビ”が、軽妙な会話を交わしつつ、日本画壇の内幕に迫り、金融システムの裏側に仕組まれた奸智に満ちた連続殺人事件に挑む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

70
大阪府警シリーズ第2弾。本当は黒マメコンビシリーズとしたかったのですが、何故大阪府警なのか。それはデビュー作「二度のお別れ」の、黒マメコンビは黒田刑事とだったのだが、本作は黒木刑事独身とに代わっているからだ。しかし二人の漫才の様な会話は健在、新登場のメンバーも個性がハッキリしていて良い。事件は銀行の現金輸送車が襲われ、1億円強が奪われ二人が殺されるもの。黒マメコンビが捜査を始めると、関係者、実行犯、黒幕と思われた人物が次々と死んでしまう。ラストのマメの謎解きの場面設定、意外な犯人と前作を上回る出来映えだ。2016/09/16

aquamarine

68
現金輸送車が襲われ銀行員二人が射殺され、関係者と思われる行員が自殺。更に…。今では行員が現金輸送車で給料を運ぶなど考えられませんが、時代ですね。黒まめコンビは少し設定が変わっていますが、あまり違和感はないです。それよりマメちゃんの鋭さが想像以上で驚きました。相変わらず漫才のように途中に挟まる二人の掛け合いがいいテンポを生み出して読みやすいです。今回は二課の岡崎部長がとっても素敵で、また銀行関係の専門用語や仕組みもとても分かりやすく説明してくれました。派手な作品ではないですがラストまでしっかり楽しみました。2015/12/17

papako

66
黒マメシリーズ。ボーナスの現金輸送をしていた銀行員の強盗殺人事件が起き、関わっていたかもしれない銀行員が自殺した。犯人と思われた人物達が次々に死亡する。さて、真相は?浮貸し、拘束貯金などの金融事件を絡めて、盛り上げてくれました。マメの推理も冴えていますが、今回は二課の岡崎さんがMVP。また登場して欲しいなぁ。絵画、女子大生、キャッツアイと黒川さんお気に入りのモチーフがちりばめられていて、このシリーズが原点なんですね。黒の設定が変わっていて戸惑いましたが、あとがき読んでスッキリ。続き、読みます!2016/10/09

ナミのママ

62
【警察・探偵週間@月イチ】少し人物設定が変わったものの”黒マメコンビ”シリーズの第二弾。1985年刊行の黒川さん、初期の作品です。最近のコンビものに比べるとおとなしめですが、それでも会話の面白さに読んでいて思わず笑ってしまいます。謎解きに関していえば、かなりこっていて、そうだったのか!と。これは前作よりはまりました。ぽんぽんと短い文章でテンポが良い最近の作品と比べると、こちらの方はかなり丁寧な描写で、読み応えあります。銀行の内部と、それに絡む犯罪の部分はわかりやすく良かったです。2016/09/21

ehirano1

61
大好きな黒マメコンビに当方としてはもう一つ欲しかったですね(欲張りすぎですかね?)。2019/08/10

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