創元推理文庫
家族の行方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 407p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488438012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

知り合いの編集者から霊能者と誤解された結果、ある少年の失踪調査をその母親から依頼された女性推理作家の「私」。気は進まないものの、なかば息子の勇起に引きずられるようにして、慣れない探偵活動に着手するが…やがて彼女が直面した恐るべき真実とは?そして少年は今どこにいるのか?安住の地を求めて彷徨う少年を通し、「家族」の意味を問い掛ける緊迫の心理ミステリ。

著者等紹介

矢口敦子[ヤグチアツコ]
函館市生まれ。慶応義塾大学通信教育課程文学部および中央大学通信教育部法学部を卒業。1994年、『家族の行方』で第5回鮎川哲也賞最終候補に残り、97年「人形になる」で第40回女流新人賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワレモコウ

57
再読本。推理作家の私が、失踪した少年・明の行方を追うこととなり、大学院生の息子・勇起と共に調べ始める。調べていくうちに、明の行動は私と勇起の関係や、私の過去と絡み合ってくる。んー、矢口さんの本は、どれも内容はすごく良いのに、読後イマイチ感が否めない。共感できる登場人物が少ないのかな。ぐいぐい読めちゃうんだけど。まぁ、面白かったです。あと何冊かあるので、再読するかもしれません。2020/11/23

あつひめ

57
とても複雑な展開でついていくことができなかった。でもひとつ心にずしりときたのは、家族とは面倒臭いもの…そして面倒臭いところがいいところ…という言葉。数々の本を読み、たくさんの家族を感じてきた。家族は本当に面倒なものだと私も感じたことがある。でも、無いことにできない関係。息子との感情のすれ違い。いつの間にか知らないことだらけになっていく息子。親という感情の複雑さ。一言では語りつくせない関係というものをこの本で感じた。親も子も相手に対して無関心な訳ではないけど、踏み込めないところもあるのかもしれない。2017/06/03

なっち

15
う~ん、本業ではない「にわか探偵」がいろいろと情報収集することにどうしても無理を感じる。明確な報酬の話もしないで自費でそこまで動けるか?とか、大学生風の男がいきなりアポとって会ってくれるものなのか?とか。現実感の乏しい印象。2015/10/21

RED FOX

6
著者初読み。複雑な事情のある母と息子に、これまた複雑な事情を抱えてそうな、とある母親から失踪した息子の調査依頼が。謎解きの盛り上がりはかなりシブくてびっくりした。安息の地って何だろう~と考えさせられた。2016/06/01

風鈴

4
読ませる文ではあるのに、なんかすごく気持ち悪かった…なんでだろう2020/03/04

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