創元推理文庫<br> たかが殺人じゃないか―昭和24年の推理小説

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創元推理文庫
たかが殺人じゃないか―昭和24年の推理小説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488405182
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

*第1位『このミステリーがすごい! 2021年版』国内編
*第1位〈週刊文春〉2020ミステリーベスト10 国内部門
*第1位〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい! 国内篇

年末ミステリランキング3冠
2020年のミステリ界を席巻!
たった一年の高校生活の夏休み、
少年少女が二つの殺人事件に巻き込まれる――。
レジェンドが贈る本格ミステリ、待望の文庫化

昭和24年、ミステリ作家を目指している風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、たった1年だけの男女共学の高校生活。そんな中、勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒5名で湯谷温泉へ、中止となった修学旅行代わりの旅だった――。そこで巻き込まれた密室殺人。さらに夏休み最後の夜に、首切り殺人にも巻き込まれる! 二つの不可解な事件に遭遇した少年少女は果たして……。レジェンドが贈る、年末ミステリベスト3冠の傑作が、ついに文庫化。

内容説明

昭和24年、ミステリ作家志望の風早勝利は名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、1年だけの男女共学の高校生活。そんな夏休みに、勝利は湯谷温泉での密室殺人と、嵐の夜に廃墟で起きた首切り殺人に巻き込まれる!自ら体験した戦後の混乱期と青春の日日を、著者がみずみずしく描き出す。『深夜の博覧会』に続く、“昭和ミステリ”シリーズ第2弾、待望の文庫化。

著者等紹介

辻真先[ツジマサキ]
1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHK勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『サイボーグ009』『デビルマン』『Dr.スランプアラレちゃん』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。現在でもTVアニメ『名探偵コナン』の脚本を手掛けるほか、大学教授として後進の指導にあたっている。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。19年に第23回日本ミステリ一文学大賞を受賞。20年刊行の『たかが殺人じゃないか昭和24年の推理小夜』は、年末ミステリランキング3冠を達成する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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のぶ

107
自分の地元の名古屋を舞台にしているので、地理的な関係もよく分かりそれだけでも楽しい読書だった。時代は昭和24年の名古屋の新制高校。その高校の映画研究会と推理小説研究会の部員たちが、旅行先で密室殺人事件に出会い、またその何か月か後に、今度は台風の夜の学校敷地内の建物でバラバラ殺人事件に出会うというもの。辻さんがこの作品を出したのが88歳だそうでそれだけで凄いが、内容が本格学園ミステリーとしてとても良くできている事に驚いた。自分が辻さんの本を読むのは初めて。他にも関連作があるようで読んでみたい。2023/04/17

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

74
(2023-37)昭和24年の名古屋。新制高校の三年年となったミステリー作家志望の主人公が巻き込まれる連続殺人事件。一つは密室殺人、もう一つはバラバラ殺人。辻真先さんといえばずーっと前に「迷犬ルパン」シリーズを何冊か読んだけど、失礼ながらいまだ現役とは知らず、しかも最高年齢でミステリー三冠!恐れ入りました。ちょっとトリックに無理があると思うけど、本格ミステリーとして面白かっただけでなく、一人の少年の切ない一夏の経験を描いたジュブナイル小説でもある。★★★★2023/04/23

セシルの夕陽

54
最初に驚いたのは、1932年生まれの著者が今も現役バリバリで新刊を書いていること。正に人生100年時代だ❗️題名通り、舞台は昭和24年、敗戦の傷が人々に影響している。主人公の風早勝利は新生高校3年…作者の分身であろう。旧制中学は5年間だったので、1年間限定の初男女共学高校生(著者の実体験) 。 推理小説研究と映画部員5人と顧問教諭で行った夏合宿で、密室殺人事件に遭遇する。そして、また新たな殺人事件が…。時代の重苦しさを、青春真っ只中の軽快な若者たちが救ってくれていた。犯人の予想は当たった私✌️ 愉しめた。2023/09/22

森オサム

53
昭和ミステリシリーズ二作目。2020年の年末ミステリーランキング3冠に輝く作品。昭和24年を舞台とした物語は、主人公が高校三年生と作者と同年齢に設定されており、ある種自伝的青春ミステリーの側面も有る。しかし本作のどこが素晴らしいのか?、それは作者自身が知る当時の社会風俗や人々の考え方が非常にリアルに感じられ、近過去時代小説として優れているからだと思う。また、伏線と回収、構成の妙、心情描写には読み所があり、トリックや犯人の意外性のみで評価をするべきでは無いのだ。推理小説は推理クイズでは無い。良い小説だった。2023/06/25

Shun

42
前作「深夜の博覧会」が昭和12年の推理小説ときて、本作は昭和24年の日本が舞台。著者が実際に見た戦後の光景が描かれる点は勿論素晴らしく、時代の背景を上手く組み入れた青春ミステリとなっています。この時代の学校教育の仕組みそのものが大きく変化した中で、初めての男女共学に置かれた少年少女らの戸惑いや期待といった機微に触れるジュブナイルものと本格ミステリとしての愉しさが味わえる内容でした。流石ベテランどころかレジェンドと称されるだけあって、ただ仕掛けが凄いだけのミステリではない。純粋にミステリ小説を楽しめました。2023/04/04

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