創元推理文庫<br> クリスマスのフロスト

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創元推理文庫
クリスマスのフロスト

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  • サイズ 文庫判/ページ数 534p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488291013
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。日曜学校からの帰途、突然姿を消した八歳の少女、銀行の玄関を深夜金梃でこじ開けようとする謎の人物…。続発する難事件を前に、不屈の仕事中毒にして下品きわまる名物警部のフロストが繰り広げる一大奮闘。抜群の構成力と不敵な笑いのセンスが冴える、注目の第一弾。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

425
★★★★☆ フロスト警部シリーズ第1作目。 下品で冗談好きなオヤジ、フロスト警部が新人刑事のクライヴを引き連れ、少女失踪事件や強盗事件、過去の現金輸送車襲撃事件等の捜査に当たる。 基本的に己の直感を頼りに猪突猛進していくスタイルだが、ラッキーもあっていずれの事件も解決していくのが面白い。 論理の繋がりを重視する作風ではないため、ミステリとしては弱めだが、登場人物たちがそれぞれに魅力的で読んでて楽しい。 めっちゃ刺さることはなかったが、映像化に適したややコメディチックな作品だった。2023/05/27

徒花

363
やっと読了。ここ一カ月くらいずっとこいつと格闘していた。本格ミステリー好きとしては、イマイチ。登場キャラクターが多い割には真相にはあまり関係ないし、驚きも少ない。なんだかダラダラとした展開で、読むのが大変だった。フロスト警部が解決するまでの経緯もなんだかぼんやりしていて、良くも悪くも「警察のミステリー」という感じ。ドラマで見たほうがたぶん楽しいのだろう。2016/09/25

ehirano1

217
『ミステリー中毒(養老孟司)』から導かれて本書に来ました。出だしからフロストが銃弾に倒れ「ファッ?」となってしまう驚くべきスタートです。アメリカンドラマではよく見かけるシーンですが、本書の舞台はイングランド・・・。しかし中身は実に味がありました。ついているのかついていないのか能く分からず、刑事コロンボのようでそうでない、何とも掴みどころのない彼ですが、何故か憎めません。エンディングもとんでもないことになっており、出版初版当時は悶絶した読者も多いのでは?続巻も読んでみたいです。2020/04/18

W-G

204
このシリーズは3作目までは読んでました。たしか20代前半の時に。台詞や文章がすごく好きです。英国作家独特のバランス感覚が、下ネタ会話もそんなに下品に感じさせない。数々の事件が同時進行で起きる様子は、今作ではそんなに強調されておらず、物語自体も、ひたすらフロストの捜査の様子を追っているだけで、読者に提示される謎は特になし。フロストと組まされるバディ役を毎回新たに迎えて、彼や彼女達が振り回されるという黄金パターンだけで毎回読ませるのが凄い。面白さは抜群。4作品目からは上下巻になるのか・・・。2016/05/15

nuit@積読消化中

191
いや〜、面白かった!このおっさん最高ですわ!悪口雑言、下品な冗談の連発、差別用語も気にせずしゃべりまくるフロスト警部ですが、これがまた人間臭くて憎めない。というか大好きだ!シリーズ全作品が年末のミステリランキングに入るほどの人気で、いつか読もう読もうと積読してましたが、今年シリーズ最終作も揃いましたし、遅ればせながらと手に取ったところ、笑わせてもらいました。80年代ものの警察ドラマや映画だと、こういうよくしゃべるおっさんいたなぁ〜と懐かしさと愛しさでいっぱいです!2017/12/08

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