創元推理文庫
時限捜査〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 290p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488269043
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

捜査班内からの妨害に抗いながら事件を追うカイルは、事件関係者の妹・シェリーとともに幼児連続殺人犯を追いつめる。その一方で、常識を超えた仮説が“青い肌の男”の正体を導きだした。危険を冒してまで子どもたちの命を救っていた男の真の目的とは?やがてカイルは殺人者との対決を前に、一人の少女と多くの人命を秤にかけた、究極の選択を迫られる。大型新人が贈る感動作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

47
著者に関する情報が無い。刊行当時、本作がどれ位の評価を得たのだろう…。上下巻合わせても564頁。僕には無理だが速読者なら一気読み可能なボリュームで十分それに値する面白さ。サスペンスの外殻に内包するSF要素が中核を成し突飛な構造に見えるが、違和感がないのは量子物理学的論説が邪魔にならない程度に挿入される事と、人物造形の確かな骨格と巧みさ故であろうか。巻末解説にクーンツとの類似点の指摘もあるが、その事が作品の価値を下げるものではなく、スリリングなエンタメであり心情描写にも秀でた埋もれた秀作。邦題が若干的外れ。2018/08/22

すけきよ

8
こういうミステリが読みたかったんだよ! ……ミステリか?それはさておき、これは創元のGood Jobでしょう。最大のトリックは背表紙の色ですよ(笑)〈青い肌の男〉の正体は大喜びするか、本を投げつけるか評価が分かれるところ。もちろん前者ですよ。まぁ、世界の命運と少女の死をかけた選択や〈青い肌の男〉が事件を阻止する理由に深みがまるでないんだけどね。クレイドルラバーやシェリーのキャラクター造型は結構いいと思う。ラストはジャンルものとして好みのオチ。2009/08/12

けいちゃっぷ

4
この作者はSFを書きなれてないんじゃないかな(違ってたら失礼)。後半に入ると色々とアラが目立つのだが、そんなものが気にならないくらいパワフルならよかったのにね。288ページ2010/05/20

猫のゆり

2
面白かった。出てくる人物がみな屈折してるところ(マックを除いて)が特によかった。SFのあのネタとしては、ちょっとよく分からなかったのだけど、そんなのどうでもいいじゃんという気分にさせてくれた。ラストは最高に好き。2009/10/24

あや

2
創元のサイトであらすじを読んだ時には、まさかこんな話だとは思わなかった。ミステリじゃない……。創元に騙された(笑)。そこそこ面白かったし、嫌いじゃないけど、ミステリじゃないあのネタに関してはどうも違和感が。もう少し掘り下げて描いてほしかった。2009/08/27

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