創元推理文庫<br> マローン殺し―マローン弁護士の事件簿〈1〉

創元推理文庫
マローン殺し―マローン弁護士の事件簿〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 413p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488249052
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

絶妙のユーモアで読者を魅了する都会派クレイグ・ライス。本書は、愛すべき酔いどれ弁護士の活躍が堪能できる珠玉の短編集。怒涛の笑いが押しよせる表題作に、天使のジョーの甥っ子が巻きこまれた頓狂な怪事件「恐ろしき哉、人生」、マローンが欧った女は本当に自殺志願者なのか、抜群の発端が意外な物語に繋がる名品「さよなら、グッドバイ!」など、彩豊かに秀作十編を集めた。

著者等紹介

山田順子[ヤマダジュンコ]
1948年福岡県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

85
【マローン弁護士シリーズ】短編集1。軽妙なタッチの本当に読みやすい文章で、短編だと増々さらりと物語に入り込んでしまう。「邪悪な涙」は、推理するにちょうど良くて、ライスの特徴である被害者が可哀想なのは勿論、犯人も不憫であるという設定がよく見える。「そして鳥は歌いつづける」など、洒落た話ではあるものの、何処か苦々しいテイストが、隠されているのも特徴だろう。このマローンという男、どこか憎めない所が在るのだが、人としても有能なマギーに、頼り過ぎは引っかかる。兎に角洗練された会話という、ミステリ文化の凄さを考える。2022/11/07

hirune

40
ギャンブル好きで飲んだくれで、女性と見ればホイホイ付いてっちゃう女好き。結構稼いでるはずなのにいつも金欠なマローンが巻き込まれた事件を解決していく短編集。ユーモラスな言い回しやシャレた会話が楽しいです。マローンが情けないようで頼りになるし^ ^でも自殺未遂で警察に逮捕されるとは思わなかった。。それに「不運なブラッドリー」で矛盾してるのは私もわかりましたが、解決策は全くさっぱりわかりません!2017/02/12

鐵太郎

14
惚れっぽい酔いどれ弁護士マローンと、その(給料さえ払ってくれれば)忠実な秘書である秘書マギー、それにいつもの面々による、ユーモアとペ-ソスにあふれた10編の短編集です。この本にジェークとヘレンはほぼ出てきません。出てくれば、むろん、短編でおさまるはずがないからなのでしょうか。(笑) この本は、「マローン弁護士の事件簿 1」となっています。 2が出ることを祈っていますが、現時点(2005/1/25)ではこの本でさえ絶版のようです。(TへT)2005/01/25

たち

11
無敗の弁護士ジョン・J・マローン!と書くとカッコいいですが、実は飲んだくれで美人に弱くて懐はいつもピーピーいっている情けない人です。但し、頭はとっても切れる!!短編集ですが、どの話も面白いものばかりでした。近藤史恵さんの解説もなかなか良かったです。2015/10/15

じゅり子

8
再読。私の理想の男であるマローン(何度でも言うけど・笑)の短編集。ここでは親友のジェイクは登場せず、ゴージャスな女相続人の最高にイカすヘレンも最後にちょっとだけの出番だったけど(それでも満点の登場の仕方です)、天使のジョーや可愛くてしっかり者の秘書のマギー、フォン・フラナガン警部たちが大活躍。哀しくておかしい、大人の娯楽小説。ライスの描く大人の女は本当に可愛らしくて美しい!こんな洒落たミステリが読めるのが幸せというものです。「そして鳥は歌いつづける」「恐ろしき哉、人生」「恐怖の果て」など好み。2015/04/21

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