創元推理文庫<br> 死体は散歩する

創元推理文庫
死体は散歩する

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784488249021
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「ジェイク、あたし脅迫されてるの」そう言って、ラジオのスター歌手ネルは姿を消した。彼女の元恋人を訪ねてみると、出くわしたのは何と相手の射殺体。おまけに、追い討ちをかけるように当の死体が失踪し、ジェイクの困惑は頂点へ…。1930年代のラジオ界を舞台にお馴染みマローン、ジェイク、ヘレンが活躍するユーモア・ミステリ、待望の文庫化。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のざきち

17
シカゴの酔いどれ弁護士マローンとジェイク&ヘレンシリーズ第二作。題名の通り二体の死体が発見された後に別の場所に移され、ジェイクとヘレンがそれに絡んで例の如くドタバタな展開を繰り広げる物語。犯人を探しながら相変わらずのんだくれる三人とユーモラスな会話が心地良い。昔から好きなシリーズなのでそれだけでも十分満足できました。2020/09/11

鐵太郎

15
本国アメリカでも入手困難だそうですが、本国より人気があるらしい日本でもむろん入手困難。しかしこれ、熱心なミステリ・ファンである関根克己氏のコレクションの中から発掘されたそうです。万歳! 前作から1年後、元新聞記者でプレス・エージェントのジェークと大富豪の一人娘ヘレンが再会。ラジオ全盛時代のシカゴで、とんでもない事件のさなかに恋に落ちた二人、どうするのか。マローン弁護士の活躍やいかに。いやあ、それにしてもライスは面白いねぇ。2005/05/02

Ribes triste

15
弁護士マローンシリーズ、第2弾。人気歌手ネル・ブラウンのマネージャーをするジェイクは殺人事件に巻き込まれ、再びマローンへ仕事を依頼する。そして因縁のヘレンと再会。この3人が揃ったら、まともに話が進むはずもなく、もうめっちゃくちゃ。殺人犯は誰なのか。この状態下でただひとり、冷静なマローンなのでした。2018/02/26

harukawani

14
読後、マクドのテーブルに突っ伏して一息つくぐらい(泣いた訳ではない)素晴らしかった。訳者の小鷹信光も解説に書いてるように、この”時代を感じさせる”設定や登場人物たちの言動が抜群に楽しいのだけど、なによりメインの呑んだくれ3人組の関係性よ!しっちゃかめっちゃかにかき乱すジェイクとヘレンも憎めないけど、前作よりも目立ってまさに”マローン・シリーズ”と呼べる活躍を見せるマローンの冷静沈着で皮肉屋で人情家な人物像が最高。事件解明後の、生き残った者たちへの著者のまなざしが心地好い、ユーモアと愛に溢れた名編でした。2018/11/19

kyoko

12
25年ぶりの再読。これも全く覚えていなかった。とにかく最初から最後までドタバタドタバタ・・・登場人物はみなほぼ酔っ払い状態で。古い小説というよりは、当時の世相をよく表しているのだろう。丁寧な人物描写。悲壮感もなく心地よいエンディング。ヘレンとジェーク、マローン警部の魅力たっぷりの小説だった。次もいきますよー。2022/03/25

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