創元推理文庫<br> エルサレムから来た悪魔〈下〉

電子版価格
¥865
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
エルサレムから来た悪魔〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488222048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

イングランド王国を震撼させるケンブリッジの連続殺人を解決するべく、慣れない異国の地で奔走する女医アデリアと調査官シモン。着実に真犯人へと迫る彼らを、その犯人が放つ残忍な一撃が襲う。巡礼の一行にまぎれていた忌むべき殺人者を、白日のもとに引きずり出し、混乱に終止符を打てるのか。12世紀、十字軍華やかなりし時代を舞台にした、CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞作。

著者等紹介

吉澤康子[ヨシザワヤスコ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

133
主人公も命を狙われてかなり大変な目に合うのですが、なんとか解決していきます。最後のほうで場面は急展開ということで国王と教会の力関係というものがよくわかるような気がします。女性がこの時代に医者でしかもその手腕を買われてと若干持ち上げすぎの感じはしますがエンターテイメントとしては楽しめました。これを含め3作出ているようですが、ほかのも読むつもりです。2016/08/01

夜の女王

10
☆☆ クリミナルマインドのようなサイコミステリーだが、犯人捜しという点ではあまり意外性はない。ヒロインのアデリアも相変わらず12世紀になじまないキャラ設定で違和感ありまくり。ただ、下巻に入ってそれにも慣れたのか上巻よりさくさく読めた。ロウリー卿との関係が進展。が、ありきたりのヒストリカルロマンスみたいな結果にならなかったところがいい。シリーズになってるので、これからの二人の関係がどうなるのか?そこに興味が沸いた。2013/11/07

たこやき

7
(上下巻あわせて)最初に思ったのは、世界史とかを学んでいた頃に読めば、もっと面白く読めたかも、ということ。ヘンリー2世、十字軍など、記憶にはあるのだが、なかなかそれらが結びつかず入り込むのに手間取った。丁寧に背景が描かれるだけに、本書を読む前に、12世紀の欧州史などを見ると入りやすそう。ミステリとしての展開は、そこまですごいわけではないが、上に書いた丁寧な歴史描写と、現代でも通用しそうなアデリアの恋模様を交えて楽しく読めた。でも、最後はヘンリー2世にすべて掻っ攫われたけど(笑)2011/08/26

ネフェルティア

5
図書館本。当時の歴史的背景も興味深く読めたし、ミステリとしても、とても面白かった。犯人探しだけでなく、アデリアの恋愛の話も出てきてビックリしたけど、それも気になって一気読みしてしまった。犯人よりも犯人の共犯者が意外な人物で想像がつかなかった。犯人がわかって事件解決かと思いきや、それからもう一波乱あるのがすごく面白かった。このシリーズの続編もぜひ読みたい。2014/05/29

madhatter

5
推理小説としては、残念寄りの平凡(犯人を絞り込んではいても、手掛かりからの特定はできない…犯人特定は偶然、証拠の回収が不十分…印象的なものが、ほぼ狂気のせいなのはちょっと)。但し、最後の会議のシーンは不愉快だが、利害を度外視すれば、教会側の言い分に理がある。客観的な決定的証拠はないし、他は状況証拠なのだ。つまり、ここはそれらの推理の不完全さを批判的に見直せるシーンたりうる。ここで王の鶴の一声に頼り過ぎず、最後の手掛かりを、作中にヒントを散らすことで決定的にできれば、推理小説としての効果は強烈だったろう。2010/12/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/238437
  • ご注意事項