内容説明
マロリーが殺された?部下の報告で検視局に駆けつけたライカーが見たのは、彼女のブレザーを着た別人だった。被害者の名はアマンダ。その部屋に残されていたのは未完の小説原稿と描一匹。彼女を死に追いこんだ「嘘つき」とは誰か?高級コンドミニアムに関連を見いだし潜入するマロリー。虚飾の下に澱む策謀と欲望を、善悪の彼岸に立つ氷の天使が暴き出す!シリーズ第2弾。
著者等紹介
務台夏子[ムタイナツコ]
英米文学翻訳家。訳書にオコンネル「クリスマスに少女は還る」「氷の天使」、デュ・モーリア「鳥」、アンブローズ「覚醒するアダム」、フレンチ「記憶の家で眠る少女」などがある
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感想・レビュー
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papako
72
苦戦すると分かっていても手を出したシリーズ。ほんと読みにくい!比喩が多いんだけど、それがピンとこない。それに英語、特にアメリカの小説でよく見る気がする『〜だろ?』って知らないよ!って思っちゃいます。今回はマロリーの予想通りの犯人だけど、捜査するよりも追い込むやり方がなんだかなぁ。チャールズが被害者を再現するのもなんで?と思ってしまった。マロリーの過去が少し明らかになったけど、まだまだ謎。彼女はサイコパスなの?続き覚悟できたら読みたい。2020/11/20
あさうみ
49
<キャシー・マロニー/第2弾>このシリーズ、じわじわ読みたくなるんです…!マロニーの凄惨な過去がちらり垣間見える。チャールズがマロニーへ向ける献身的捨て身な愛情が羨ましく、報われるといいなあ…。ミステリーも読みやすさ(笑)も前回よりも増し!猫に胸きゅんでした。マロニー、猫ちゃん飼ってあげて…っ!2018/06/10
yumiha
48
キャシー・マロリーに会いたくて3冊め。本書でも、幼いキャシーの苛酷なエピソードが展開されていたが、だからこそ冷酷にまで見える今のたたずまいなのだろう。ハッカーまがいの捜査方法も、犯人を追い込む強引な手法も、キャシーだから許せる。さて、私が読んだのは、古い版だったので、表紙絵にアマンダの猫、ノーズのイラストがあり、キャシーと同じ緑色の目が魅力的だった。犯人に仕込まれた後足で立ってターンする猫ダンス、見てみたいわぁ。また、脇役のアル中刑事のライカ―や掃除婦のオルテガにも親しみを感じた。2019/12/26
キムチ27
43
人気シリーズらしいが正直、翻訳モノ嫌いには文体が鼻につき、かったるい。ラストで徐々に素顔が見えて来るとマロリーの有り様が納得。何故かミレニアムのリスベットと被る。殺人事件の初めからミスマッチ、訳がてんこ盛りのコンドミニアム、そして超常力を持つ少年と臭すぎる夫婦、怪しげなマジシャン(亡き妻の幻影と暮らす?)雑多な人物絵図に加え、過剰な比喩や暗喩でなかなかページが進まない。ラストで急速に収斂。「愛への自己犠牲」今一、理解しにくい背景が輻輳したミステリーと思えた。2015/10/15
み
30
ちと読みにくかった(^^;ころころ視点が変わるのに苦戦しました。ネコとチャールズさんが愛おしい、報われる日が来るのか?ぼちぼちシリーズ読み進めます。2020/08/29