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創元推理文庫
シャボン玉ピストル大騒動

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488194055
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

発明家を夢見る家出少年が乗った夜行バスにはヴェトナム帰還兵から機密を携えた米国軍人、犯罪者まで乗り合わせていた。夢溢れるロードノベルの名品。

内容説明

発明家を夢見る九歳半の少年ジュリアンは、自信作のシャボン玉ピストルの特許を取るため、こっそり家を出て単身ワシントン行きの夜行バスに乗り込んだ。だがそこにはヴェトナム帰還兵から陸軍大佐、KGBのスパイに殺人犯まで乗り合わせていた!少年が旅路で出会うさまざまな人々と事件は、彼に何をもたらすのか?あたたかさと切なさが彩るロードノベルの名品、新訳決定版。

著者等紹介

山田蘭[ヤマダラン]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

54
シャボン玉ピストルを発明したジュリアンは特許を申請するため一人サンディエゴから大陸横断バスに乗りワシントンDCを目指す。乗り合わせるのはなんだか訳ありの乗客たち。仕事にあぶれたベトナム帰還兵、逃げ回っている殺人犯、重要書類を運ぶ大佐、付け狙うロシアスパイや無断外泊に不安な高校生カップル。無垢な少年の活劇譚かと思いきや、ほろ苦いジュブナイルでした。どこかで大人になる時が来るのだるけど子供の時に気持ちはいつのまにか忘れてしまうものだわね。2018/06/24

seri

45
前半と後半で印象が全く違うロードノベル。9歳のジュリアンが発明品の特許を取ろうと家出して乗り込んだバスには、おかしな大人がいっぱい!歪な歯車が紡ぎ出す果てはバスジャック事件まで。夢の世界を旅する少年の純粋さが可愛くて、応援しながら読んじゃいます。そのきらきらしい夢と大人の現実との対比に胸が詰まる。人を大人にするものって、時間や身体の成長じゃない、経験なんだと。言葉に出来ない想いの表現がとても巧くて。大人って、ずるいもの。でも大人だってたくさん傷ついて生きてる。だからお願い、また夢をみてと願ってしまう。2014/01/20

yumiha

34
深夜のバスターミナルから始まる本書は、軟弱な表紙絵を裏切るほど楽しめた。9歳のジュリアンは、シャボン玉ピストルの特許を取るために、家出してサンディエゴからワシントンへ向かう。乗客は、米国陸軍大佐、殺人犯、KGBのスパイ、ベトナムからの帰還兵などなどだから、まるでロードムービーのように、翻弄されるジュリアン。読者もアクションやトラブルに振り回される。けれども、ドタバタだけで終わらないのが、ポールギャリコ。ラストは、ジュリアンの悲痛な胸中を想像し、しんみりしてしまう。でも、この苦みが通過儀礼ちゅうもんだね。2019/12/08

りー

25
素直で無垢で誰もが思わず手を差し伸べたくなる少年ジュリアンと、その周りを彩る多様なろくでなしどもの織りなすロード・ノベル。ジュリアンの冒険を主軸に脇役達の物語が次々と連鎖するストーリー展開が小気味よい。ジャンルとしては児童文学の分類に入るのだろうけれど、少年主人公ならではの気持ちの良い青春小説でありながら単なる予定調和に収まる事なく、子供から大人まで幅広い年齢層が楽しめる良質のエンターテイメントだった。2014/03/28

20
さくさくと♪古い作品だったんですね、そんな気がしましたがドタバタと面白かったです。最後のジュリアンが成長したなぁと嬉しくなりました、オバサン目線で読んでたようです^^;2015/04/07

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