創元推理文庫<br> 不思議の国の悪意

創元推理文庫
不思議の国の悪意

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488191030
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

アリスがまだ魔女や妖精を信じる幼い少女だったころ、親友のエルシーが突然姿を消した。彼女の行方も誘拐犯の正体も分からぬまま、事件は迷宮入りとなる。それから十年、封じられていた魔法が今、アリスを事件の真相へと導くのだった。運命的な暗合の連鎖が不思議な世界を作り出す、傑作「不思議の国の悪意」他七編を収録。かのエラリー・クイーンも絶賛した、才気溢れる短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネコベス

25
多様なミステリ・サスペンスを八篇収録した短編集。やや古めかしくオチも予測しやすいが概ね満足できるクオリティで楽しめた。子供の頃に起きた親友の誘拐事件は未解決のまま時は過ぎたが、思わぬ物証から事件の真相が明らかになる表題作「不思議の国の悪意」、死体を遺棄する現場を目撃してしまった未亡人に迫る危機を描いた「淵の死体」、皮肉の効いた結末が印象的な余韻を残す「ロックピットの死体」が面白かった。2019/01/14

くさてる

19
ミステリ、奇妙な味、ドタバタといろんな風味が楽しめる短編集。わたしは小柄な未亡人が殺人の証拠を見つけたことから始まる「淵の死体」がまさかの展開でお気に入りです。2020/11/11

藤月はな(灯れ松明の火)

19
『不思議の国のアリス』に準えた表題作。見つかった手紙の意味が怖すぎる。しかし、幼い子供の無邪気だからこそ、タチが悪い流言で街を追い出されたにも関わらず、アリスを手助けしようとする老婦人、いい人じゃないか・・・、いや、実際、「酷い目に遭えばいい」という思いがあったのかもね。表題作は「さあ、きちがいになりなさい」並みのインパクトのある題名と子供に全力で依存する親という現在も続く問題に焦点を当てた「死にたいやつは死なせろ」はラストですっきりしました。しかし、「淵の死体」の静かな悪意が一番、身近にありそうで怖い2017/01/11

魚京童!

16
不思議の国のアリスを読まなければなりません。2014/04/05

さえき

9
不思議の国の悪意、淵の死体、ロックピットの死体は読んでて楽しめた。結末もどんでん返しまでは行かないにしろ、おお…と。マイアミプレスの特ダネはミステリー的にはイマイチだったけど、キャラが濃くて読んでて楽しい。ヴァイのキャラが濃くて良い。ミステリー短編集だけど、そういったミステリーで楽しめるもの、キャラで楽しめるものと種類に飛んでて大満足。ただ、やっぱりカタカナに慣れないからか、すぐ登場人物の名前や地名があやふやになり前ページまで遡って、、を繰り返して読了までに時間がかかった。笑2018/11/07

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