創元推理文庫
黒後家蜘蛛の会 〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488167011
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

●小野不由美氏推薦――「思考することは、それ自体が無上の娯楽だ。」

〈黒後家蜘蛛の会〉の会員――化学者、数学者、弁護士、画家、作家、暗号専門家の六人、それに給仕一名は、毎月一回晩餐会を開いて四方山話に花を咲かせていた。が、いったん話がミステリじみてくると会はにわかに活況を呈し、会員各自が素人探偵ぶりを発揮する! 安楽椅子探偵の歴史に新しい一ページを書き加える連作推理譚。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

141
じっくり落ち着いて謎解きを楽しみたい人には お勧めの連作推理短編集。<黒後家蜘蛛の会>の会員6名がミラノ・レストランでおしゃべりをしながら、別に事件現場にいくこともなく、 各々気ままに推理をして..でも毎回毎回最後は 給仕のヘンリーが真相を言い当てるという そんな短編集。ただ、読んでいくうちに、ヘンリーの発言が始まるといよいよ真実がわかると思って、思わず緊張してしまい、定番の繰り返しが 好きな人にはたまらないのだ、と思う。2010/05/12

依空

77
12編を収録した『黒後家蜘蛛の会』シリーズ1作目。月に一度の会食で、年齢を重ねて社会的地位もあるおじ様達が謎を前に侃々諤々と、しかし実に楽しそうに議論を交わしている様子を想像すると、何やら微笑ましいものが(笑)しかし、結局謎を解くのが給仕のヘンリーというのがまたいいのです。作中で自身について言及していたり、まえがきや各話に添えられたあとがきもユーモアに溢れていて、ニンマリしてしまいました。女人禁制だけど、この会をこそっと覗いてみたい!お気に入りは「贋物(Phony)のPh」と「ブロードウェーの子守歌」。2016/11/26

セウテス

69
〔再読〕もう何度も読んでいますが、又2ヶ月位かけて他の作品の読書の合間に読んでいます。黒後家蜘蛛の会に集まる紳士たちが、毎回誰かが持ち込む謎をあーだこーだと推理し合う内に、老給仕のヘンリーが正解を述べるというスタイル。本作を参考にした作品が、数多く見られる程ミステリ好きにとってはもはや伝統芸でしょう。初めて読んだのは学生だったので40年以上経つのですが、メンバーの男同志の他愛のない会話と、謎解きの組み合わせが何とも心地好い。いつもながら、とても優雅な落ち着いたひとときを提供してくれる、私にとっての別枠本。2018/05/22

kokada_jnet

66
科学者・数学者・弁護士・画家・作家・暗号専門家と6人のキャラクターがいるわりには。職業に応じたキャラの描き分けができていなくて。全員がアシモフの分身にしか思えない(でてくるウンチクが、すべてアシモフ的なもの)。とりあえずシリーズ全作を読みましたが、このシリーズは苦手のままでした。2021/09/11

Mina

36
6人の紳士達が毎月開く食事会、招かれたゲストが持ち込む難解な出来事や相談事を推理する。おじ様達が美味しい食事をしながら、ああでもない、こうでもないと議論を繰り返す様が 知的でもあり、可笑しくもあり、とても優雅な時間と空間が浮かんできます。そして、給仕のヘンリーの登場で何もかもスッキリ。ご馳走さまでした。気持ちのよい読後感のミステリー。1話毎の あとがきも嬉しい。2014/06/30

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