感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
143
警察が解けなかった難事件を、犯罪研究の同好会が解こうという話。事件はあまりに単純に見えるが、新たな推理が披露されるたびに二転三転。どの推理も普通の推理小説だったら十分に解決とみなしてよいレベル。推理作家の楽屋ネタと言うべきか、推理ものという小説ジャンルがいかに作者に都合よく展開していたか、これでもかと訴える。2022/10/19
ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります
40
一つの事件について、多くの仮説を述べていく形のミステリです。かなり有名なものだと思うのですが、やっと読み終わることだ出来ました。述べられていく仮説もなかなかですが、最後の最後もいいですね。最初に理論的推理小説とありましたが、そのとおり。面白かったです。2015/05/31
Yun
35
6人で構成されている「犯罪研究会」と呼ばれるあつまりに、難問題が持ち込まれる。チョコレートによる毒殺事件。それぞれのメンバーが、次々と推理を披露する。6人それぞれの職業や性格や特徴を生かした推理にいちいち納得し、また他者の推理を聞いてなるほどと感心する。翻訳物のため多少の読み難さを感じるが、中盤以降はそれぞれの推理にワクワクしながら読んだ。これは本格好きなら避けては通れないのではないだろうか。2016/02/16
あっちゃん
27
有名だけど未読だった旧作の名作!想像していた普通のミステリーとは違い、毒入りチョコ事件の真相を6人の男女がそれぞれ推理して見せるといった内容!私の思っていた案は5人目で出されてしまったけど、私的にはラストの案にはビックリ!最初は読みづらいけどノッてくると楽しい(  ̄▽ ̄)2017/03/03
紅はこべ
27
多重解決の示し方の見事さとお手本のような伏線の張り方。ミステリの見本のような作品。