創元推理文庫<br> 皇帝のかぎ煙草入れ

  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
皇帝のかぎ煙草入れ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488118112
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@80.7

54
未練たらたらな前夫が再婚まじかの元妻の部屋にこっそり入って来て寄りを戻そうとするが、通りの向かいの再婚相手の家を覗くとその父親が殺されるところを目撃してしまう。前夫が忍び込んでいたなど言えない元妻イヴの行動はあろうことか犯人の嫌疑を受けることになってしまう。これ以上はないと思えるシチュエーションを構成したカーのトリックであり、美貌のイヴを救うことが出来るのか乗り掛かった舟のキンロス博士の頭脳が冴える本書でした。2023/03/10

Tetchy

48
「カーにしては」という枕詞がつく端正なミステリで、確かに面白い!個人的にはカー作品ベスト5に入るかなぁ。色んな所で細かい配慮がなされており、ホント、カーらしくない^^2008/10/28

ピップ

35
向かいの婚約者の家で、婚約者の父が殺害され、容疑者となってしまう話。初ディスクン・カーです。アガサ・クリスティもびっくりのトリック、とありますが、とてもシンプルで気づきにくいですが、よくあるトリックだと思います。古いミステリーを読むといつも思いますが、当時これを読んだ人は驚いただろうな。古い翻訳本のわりにはとても読みやすかったです。2019/09/09

akira

33
初のディクスン・カー作品。 もの凄く良かった。オールタイム・ベストに数えられるのも納得。「クリスティも脱帽」は伊達じゃない。 ミステリィとして必要となる、キーとなる情景をしっかりと想像させる。そして、そこに忠実に謎を重ねていく。まさしく、これぞ王道というべきか。1年ほどミステリィを読んできたが、ミステリィ自体をこれほど面白いと思った記憶はない。まさしく、名作! 智者を演じる愚者。愚者を演じる智者。気づいたときは、手遅れか。 「ただ、恐ろしいその誤解を、私にはどうすることもできそうもないんだわ」2014/02/03

藤月はな(灯れ松明の火)

33
どいつもこいつも偽善者ばかりで「この(以下自粛)!!」と心で罵ることが何度もあり、苛々しました。伏線が回収されてどんでん返しもありましたがお人よし故に苦労し通しだったイヴには幸せになって欲しいものです。2012/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/512289
  • ご注意事項