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創元推理文庫
ブラウン神父の秘密

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488110048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

61
ブラウン神父シリーズ第4弾。この作品は10作の短編集なのですが、最初の「ブラウン神父の秘密」と最後の「フランボウの秘密」は、二作で一つなのです。ブラウン神父は善き相棒であったフランボウをスペインに訪ねます。そこで観光客を紹介され、神父の推理法を説明するはめになるのです。つまりは2作は序章と終章であり、間の8作は推理法の説明の為に話している事件である、という流れなのです。そして今では基本となったアイデア溢れるトリック、ユーモアと諷刺に富む文章に脱帽です。鮮やかな推理、思いがけない結末、これぞミステリーです。2015/10/13

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

53
「愚痴をこぼさないことを愚痴の種にする人間、これは悪魔です」なんか良く分かります(笑)切れ味抜群のトリックと、気の利いた言い回し。そして、クスリとさせつつもヒヤリとさせるブラウン神父の言葉の数々、やはり溜らんです。今回は神父の推理方法が明かされます。前三作とは少しだけ趣向を変えまして、最初の短編と最後の短編がつながっており、個人的にはその最後の仕掛けに感激。少しだけ暗い印象を与えますが、それによって神父のセリフが際立って良いものです(特にマーン城のラストが顕著)この中ではヴォードリーをマイベストに。2015/11/01

星落秋風五丈原

36
フランスで人も知る泥棒として、のちにイギリスで人知れず探偵として働いたフランボウが引退してスペインの城に落ち着き、結婚して幸せな家庭を築く。彼が引退を決める境地についての説明がえらく仰々しい。 チェスタトンの中ではどれだけアメリカ人て守銭奴なんだろう。彼の過去を知らない第三者の前で、旧知のブラウン神父が驚きの告白を。「私は人を殺した。」その真意とは。 2017/04/28

タリホー

10
短編集第四作目。フランボウの隠居先で神父が自身の探偵術を明かすことから始まる本作は、神父の卓越した犯罪心理の洞察が見られる。割れた鏡から犯人像を浮かびあがらせる「大法律家の鏡」、失踪事件の裏に隠された陰険な悪意を見出す「ヴォードリーの失踪」、赦しの本質を訴えかける「マーン城の喪主」など、犯罪者心理を巧みに描いた作品が勢揃い。同じトリックを用いた作品が3つあるのだが、それぞれ異なる内容と論理と心理洞察で読者を飽きさせないのが凄い。2017/04/15

ホームズ

10
チェスタートンは訳があわないのか読みにくいって感じることが多いですがこれはわりと読みやすかったかな(笑)『顎ひげの二つある男』『ヴォードリーの失踪』『世の中で一番重い罪』が面白かったかな(笑)今回は『ブラウン神父の秘密』と『フランボウの秘密』に挟まれる形でブラウン神父が過去の事件をフランボウに語るって事で事件にフランボウが出てこなかったのは少し寂しかった。2009/07/09

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