創元推理文庫<br> 黄色い部屋の謎

創元推理文庫
黄色い部屋の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488108014
  • NDC分類 953

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

37
ぶな屋敷と呼ばれるスタンガースン博士の邸宅にある密室となる黄色い部屋の中で、血まみれとなったスタンガースン嬢が発見されるところから事件は始まります。 この事件を手始めにフランス警視庁の名探偵と言われるフレデリック・ラルサンとエポック紙の青年記者であるジョゼフ・ルールタビーユとの間で推理合戦が始まります。 どちらに軍配が上がるか、果たして犯人は誰でどんなトリックを用いたのか、今となっては少し古くさいところがあるかもしれませんが、時にはユーモアも交えた書きっぷりで、やはり傑作と言われるだけの作品でした。2022/07/18

Tetchy

12
フランス人は「悪の英雄」というのがどうも好きらしい。その最たる代表はルパンであるが、そういった一種特別な技能を持った人物を想定する事で、衆徒環視の下での人間消失とか、密室犯罪だとかの魅力ある不可能事象が作者の御都合主義の下に制御され、興醒めである。果たして本作の歴史的地位というのは一体何に起因するのだろうか?誰か教えてくれ!2009/04/12

ぷてらん

7
2ヶ月くらいかかってしまった…。金田一シリーズに名前が出てきたので読んでみました。密室もので、名作と言われる所以も納得です。抜け穴も隠し扉も無い部屋から、どのように犯人が脱出したのか。というか犯人も予想外の人だったし、脱出の真相もめっちゃびっくりした…。記者探偵ルールタビーユくんにも初めてお目にかかりましたが、何とも愛嬌のある探偵さんで。歳若い故に事件の調査に関わる人達からちょっと微笑ましく見られてるとこが何か好き。というか物語的には幾つか謎が残ってて、それもどこかの作品で語られてるのかな…??2019/06/20

きりぱい

7
ガストン・ルルーだし、名作だと言われているし、ということで期待度は高かったのだけど、探偵も悪役もあまり魅力的でなく、トリックもいまいちヤラレタ感に薄かった。面白くないことはないけれど、真相を知りたくて一気に読むというには、ちょっと長ったらしい。最後は、真相のあとに秘密が付け足され、爆弾(でもないか?)を残して終わられたので、『黒衣婦人の香り』を読んだらすっきりするのかな、とちょっと気になる。それにしても、黄色黄色って、黄色い部屋の色に何か意味があるのかと思っていたのに、全然どうでもいいことじゃない!2011/11/13

アラフシア

7
1907年の作品。物理学の世界的権威、スタンガースン博士が娘と暮らす田舎の古城で事件は起きる。博士の娘が、密室だった「黄色の部屋」で血まみれの姿で見つかった。犯人はどこへ?弱冠18歳の新聞記者ルールタビーユが捜査に乗り出し、パリ警視庁の名探偵ラルサンとの推理合戦に挑む。密室ミステリの古典的名作。密室トリックはわりと無茶苦茶な気がするし、主人公のキャラに辟易する部分はあるんだが、押さえておくべき作品として楽しく読んだ。原題"Le Mystere De La Chambre Jaune"2010/06/24

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