創元推理文庫<br> オルヌカン城の謎

  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
オルヌカン城の謎

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488107161
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

33
題名はあくまで主題ではない。唯一の救いは最後に解決編があったことか。2009/01/11

鐵太郎

17
リュパンシリーズの中にあるけど、リュパンは挿話として2ページ半出てくるだけの、まさに「破片」の冒険譚。お話としては、新婚の妻の母親が自分の父を殺したと知って絶望するフランス青年の苦闘と謎解き、という事でいいのかな。お話の舞台が第一次大戦直前から途中で、書かれたのが大戦直後と言う事で、ドイツ人への憎しみと偏見むき出しですな。特にドイツ皇帝の息子というのが典型的な悪いヤツ。でも後書きにあるように、ルブランはドイツ皇帝に対しては敬意を払っている様子があります。面白いね。2020/05/11

ホームズ

11
アルセーヌ・リュパン・シリーズってことですがリュパンはほんのチョットしか登場しない。冒険活劇小説にリュパンがゲスト出演した感じですね(笑)それでも物語は面白くって良かった(笑)後書きにもありましたが戦争直後ってことでドイツに対する悪感情が凄いですね。2011/10/17

きりぱい

9
謎がひっぱりすぎて焦れる。待ちきれないリュパンの登場は、あ~れ~なチョイ役だったけれど、大いに戦功をあげる主役のデルローズが悪くない。それにしてもいわれなき憎しみをぶつけられ、苦悶を味わう新婚の妻エリザベートが哀れ。フランスとドイツが戦火を交えるなか、引き離された二人に魔の手が襲いかかるのはなぜ?特にエルミーヌ伯爵夫人が謎すぎる!終盤明かされるこの女の世界中での暗躍にはびっくり!リュパン物と思って読むと肩すかしだけれど、なかなか面白いのだった。2011/12/19

NY

4
中学時代以来30年振りの再読。内容は全く覚えていなかった。ルパンが主人公でないため身が入らなかったのだろう。 本作は対独戦意発揚のための冒険小説と言ってよい。ドイツ人は総じて冷酷で好色(道化的)に描かれている。難敵と思われたドイツ皇帝に連なる伯爵夫人が、主人公との直接対決であっさり敗北するところ、カリオストロなどと比べ悪役としての粘りが圧倒的に足りない。まさに「悪のドイツに対するフランスの圧勝劇」そのものだ。 とはいえ、スパイの正体を終盤まで明らかにせず読者の興味を引っ張る力はルブランの面目躍如。また、2018/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/391486
  • ご注意事項