感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本木英朗
18
ミステリの女王ことアガサ・クリスティの初期の長編が、この作品である。俺は中学・高校・大学・社会人と4回読んでいて、今回で5回目だ。フランスを飛び立ったロンドン行きの旅客機が英仏海峡にさしかかった頃、一匹の黄蜂が機内を飛び始めた。乗客の一人がそれを殺して静けさが戻ったが、その時、マダム・ジゼルは永遠の眠りについていた。首に一見、黄蜂に刺されたような傷跡を残して……という話で始まる。名探偵ポアロだったら当然、という感じかな、うん。まあ、俺は今回は負けてしまったが、それはそれでいいだろう。2020/05/14
ブルーローズ
5
3月9日読了。何回も読んでいるが、これは冒頭の引き込みがとてもよい。翻訳もすんなり入る。いや、ゲストヒロインの動きもいいですよ。ポワロは狂言回しのようだ。2012/04/30
りつか
3
えらいのんびり読んでしまったのだけど、面白かった!これも映像化されてるのかな。映像だと長い話になってそうだけどみてみたいなー、とか思ったりなどした。【tkb】2011/10/14
ハゼラン
2
たくさん容疑者がいて誰もが怪しい。そんな中あっさり騙されました。犯人も目を付けるべき小物にも、これはこういうパターンだなという思い込みをまんまと逆手に取られました。ミス・グレイは感じがよい。ポワロはアフターケアもばっちりでした。 別邦題;雲をつかむ死2013/01/22
ナンコツ
1
クリスティーの作品は4冊目だが毎度、着想のすごさと交錯しまくりのプロットに驚かされる。本作は旅客機の中で起きた殺人。同じ公共交通機関を使った作品で、呆気にとられる終わり方の「オリエント急行殺人事件」があるが、最初の流れは本作もそんなニオイを醸し出されていた。蓋を開けたらそんなことなく、教科書通りの綺麗な終わり方と上手いトリックなのだが。本作はサイドストーリー?も素晴らしく、メインより「まさかの終わり方」になってた気がする。それを考えてから作ったのか、書きながらか、はわからないがやはり着想がすごい。2014/09/22