創元推理文庫<br> ギリシア棺の謎

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創元推理文庫
ギリシア棺の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 538p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488104085
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

60
「エラリー、思ったよりフルボッコされてなかったな」・・・いや、まだ探偵初心者時代で若い彼からすればそうではないか。「探偵、そこまでわかってたならはよ言え」に対する答えはとっくの昔に出していた。というか棺あまり関係ない!前半は亀、推理が出てから進む進む(ネクタイが好き)。色々な犯人が挙がっては否定され、見越して偽の手掛かり残しまくりと後期クイーン問題の萌芽は序盤からあったんだな・・・。流石にラストひとつ前の指摘は犯人罠に掛けたと思ってたけど、真犯人はなんか少し引っ掛かるとは思ってたけど犯人だからとは・・・。2023/10/05

財布にジャック

60
国名シリーズ4作品目です。まず、若き日のエラリーが犯人当てに苦戦するという設定が新鮮でした。エラリーがなかなか当てられないくらいですから、それはそれは意外な犯人で、私などはかすりもしませんでした。二転三転する展開や、絵画がらみの連続殺人、エラリー父子のやりとりも楽しめ、がっつりとお腹いっぱいになる本格推理小説でした。シリーズ中今まで読んだ4冊の中では一番好きです。お見事!2012/03/26

藤月はな(灯れ松明の火)

39
半分、来たところからエラリーが推理を始めたので「当たらないぞ~」と思っていたら予想通り。責任重大の事件にピリピリし、インテリ言葉を使うエラリーに苦労する警視、お疲れ様です。あとから提示される手掛かりから二転三転する真相は探偵は証人によって取捨選択された手掛かりから構成する狂言回しでしかないということなのか。しかし、個人的にはアメリカ警察と英国博物館との盗まれた絵画を巡っての電報でのきな臭い説得が印象的でした^^;博物館側からしてみれば絵画の状態を調査しなければならないけど警察としては重要参考物件だもんね。2013/02/18

催涙雨

33
はじめて読むクイーン。本格ミステリを読むのも久しぶりな気がする。翻訳が古く登場人物がかなり多いこともあって序盤は難儀したが、名前と人物が一致するようになってからはいくらか読みやすくなった。国名シリーズはあまり順序を気にせず読んでもいいらしく、本作は時系列的にも最初に位置するものらしいが、やはり旧訳で四作目から読むというのはどう考えてもミスチョイスだった。シリーズそのものを追っていくつもりは今のところないが、それにしたってまあ選択の仕方というものはある。内容とはべつのベクトルで反省の多い読書だった。南無三。2018/10/03

ピッポ

31
【再読】国名シリーズ四作目。シリーズの最高傑作とする人も多い作品。この作品の特徴はプロットの複雑さと重厚さにあると言えるでしょう。二転三転する真相、頭のきれる犯人との息詰まる勝負、そして毎度の論理的な解明は読みごたえ十分。改めてクイーンは凄いと感じる傑作です。但し、嘘の証言や後出し証言が多く、物語の緊張感に水をさされたのは残念。私的にはシンプルな「オランダ靴」の方が好きですが、ミステリー好きには必読の名作です。2016/05/11

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