創元推理文庫
世界短編傑作集 〈4〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488100049
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

70
江戸川乱歩氏のアンソロジー。流石です。翻訳者も大久保康雄、宇野利泰、田中小実昌、井上勇、中村能三氏などなどワクワクするような面々。兄ちゃんは(あんちゃん)のルビが、(キ印ぞろいの〜)とか、言葉に対するおおらかさが、かえって気持ち良いです。好きだったのはヘミングウェイ「殺人者」。ウォルポール「銀の仮面」。バラエティに富んだ短編集でした。2018/04/13

yucchi

30
『キ印ぞろいのお茶の会の冒険』のエラリィは良く言えば策士、悪く言えば姑息(笑) お気に入りは『疑惑』。『銀の仮面』は独り身の中年女には身に染みる話(^_^;) 心のスキマに入り込む、って『笑ゥせぇるすまん』のようだ。2017/04/19

hanchyan@飄々 

25
ハードボイルド・サイコサスペンス・モダンホラー。どれもこれも、まさに本格の黄金期に産声を上げていたとは恥ずかしながら全く知らなかった。てっきりもっと後から出てきたもんだと思い込んでました。反省。劈頭、へミングウェイのとんでもないカッコよさといったら!そして掉尾ウォルポールのヒタヒタと迫り来る戦慄すべき胸糞悪さ(笑)。語りつくさない語りの面白さ、って短編だから当然か(笑)。あとハメットもセイヤーズももちろん良かったが、今巻のマイベストはコッブ「信・望・愛」。“起承転結”というより“序破急”って感じ。2015/06/26

tokko

23
独特の雰囲気が漂う推理小説が並ぶ。ヘミングウェイのようなハードボイルドがあると思えば、「いかさま賭博師」のような大どんでん返しもある。しかし何と言っても喉元に何かがつっかえたような読後感の作品が目立つ。論理的に推理すれば自ずと導き出せる答えに戦慄する「オッターモール氏の手」。あまりにも手際のよいミスリードに疑問を抱きながらも読み進めるうちに冷や汗の出る「疑惑」。真綿で首を締め付けられるような、じわっじわっと恐怖が忍び寄る「銀の仮面」。今風に言えば「イヤミス」と呼べばいいのか、一読の価値ありです。2018/01/31

Shoko

19
『殺人者』アーネスト・ヘミングウェイ、『三死人』イーデン・フィルポッツ、『スペードという男』ダシール・ハメット、『は茶め茶会の冒険』エラリー・クイーン、『信・望・愛』アーヴィン・S・コッブ、『オッターモール氏の手』トマス・バーク、『いかさま賭博』レスリー・チャーテリス、『疑惑』ドロシー・L・セイヤーズ、『銀の仮面』ヒュー・ウォルポールの9編。1番ゾッとしたのは最後の『銀の仮面』。『信・望・愛』でイタリアの囚人が恐れていたジリジリと生きながら埋葬される怖さに共通するものがあった。2022/02/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14185
  • ご注意事項