創元ライブラリ<br> 夢想の研究―活字と映像の想像力

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夢想の研究―活字と映像の想像力

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261,/高さ 16cm
  • 商品コード 9784488070298
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報



瀬戸川猛資[セトガワタケシ]
著・文・その他

内容説明

本書は、本と映画を題材に、具体例を引きながら二つのメディアの想想力をクロスオーバーさせ、あくまで現実との関わりにおいて、だが大胆に想像力をめぐらせて夢想を論じるという、まさに類を見ない試みの成果である。そこから生まれる説のなんとパワフルで魅力的なことか。文芸評論に新しい地平を切り拓いた著者の真骨頂。

目次

謎解き―男だけの世界
わたしは悪魔
帝王伝説
聖域へ
ビデオ雑記帳から
獅子王変化
大君の都
夢のなかの生涯
異なる文化
センス・オブ・ワンダー〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

52
文学と映画に関する造詣の深さも、大胆で独創的な論評も、とにかく凄いとしか言いようがありません。例えば、「ロジャー・ラビット」はトリックと意外性という遊びの絶対的秩序に支配された傑作である…。或いは、「奇妙な味」の先駆的名作である「放心家組合」は「新青年」に訳載される三十年も前に、漱石の「吾輩は猫である」で紹介されていた…。さらには、「市民ケーン」は「Xの悲劇」を換骨奪胎した本格ミステリ映画である…などなど魅力的な指摘が続々と。「スター・ウォーズ」のオビ・ワン・ケノービは黒帯初段のもじり説には唖然(笑)。2015/05/02

トンボ玉

22
丸谷「快楽としての読書」の「嘱望するに足る批評家の出現」というだけある面白さ。へぇーそうなのかというところが沢山ありました。「些細な事柄」という中では、誤訳・悪訳・映画の題名の付け方などについて語ってから、映画がアメリカ文化の中心を占めていること、従ってアメリカの小説ならば映画には特に注意をしなくてはならないと語る。そして親切にも調べ方の指南までしていてその隅々までの気の配りようは素晴らしい。些細な事なんですが、映画を観てると端役なんだけど気になる人がいて、私も「外国映画俳優全集」が欲しくなりました。 2014/08/10

kokada_jnet

14
『市民ケーン』の元ネタが『Xの悲劇』説は、説としては面白いけれど、偶然の一致という感じ。2016/12/21

kokada_jnet

14
アメリカのモンキー裁判事件を描いたスタンリー・クレイマーの映画を論じる章で。「現代の多くの科学者が進化論に疑念を抱いている」ことを示すための代表書として。オカルト・ジャーナリストであるフランシス・ヒッチングの『キリンの首』を薦めているけれど。この本はトンデモ本だと思うけれどなあ。2016/12/18

Hotspur

4
前作『睡魔』が昭和で、これは平成。闊達な精神が更に伸びやかとなり、想像力を羽ばたかせながら文学と映画を往来する。斜に構えてはいても、映画知識は「獅子王変化」等に、文学知識は「夢のなかの生涯」などに明らか。この『夢想』の精神的後裔が現在に見当たらないのは何故だろうか。この瀬戸川の資質は、ある意味では音楽畑の故吉田秀和の闊達さに通じているように思える。瀬戸川が、「想像力と仮設(ママ)とを排撃する風潮」を攻撃した丸谷才一の『鳥の歌』を評価するのも良く分かる。そして丸谷が瀬戸川の急逝を惜しんでいるのも良く分かる。2020/04/29

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