内容説明
弥助がはじめて好きになった女の子は、とんでもないうそつきだった。ちょっぴりこわくてどきどきの、妖怪ファンタジイ。
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞を受賞し2006年にデビュー
Minoru[MINORU]
大阪府生まれ。京都精華大学デザイン学部VD学科イラストレーションコース卒業。動物や人物などをモチーフに模様を組み合わせた独特な雰囲気の作品を多数制作。装画を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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☆よいこ
66
児童書。妖怪ファンタジー。妖怪の子預かり所を続けることになった弥助は、仲良くなった妖怪の頼みごとをきく。弥助を溺愛している千弥が、元大妖怪らしからぬ腑抜けぶりでお面白い。▽人間の理では動かない、純粋に生きること楽しむことに素直な妖怪だからこそ、純粋に感じられるのか▽弥助が好きになった子はうそつき娘だった。吉原の化け猫の話、蛇の姫、人形師の話など。可愛い面白いだけでは終わらない、ちょっとダークな話も魅力的。▽ふりがなつきで、小学生にも読みやすい。2020/09/15
nana&qoo
18
『妖怪の子預かります』続編。子妖怪が拐われる事件と銭湯に貼られた謎の札、突然嘘を吐くようになった娘。後半になってからは切なくて重い展開で、がっつり理不尽で容赦なく怖かったです。これが子ども達への良い警告になりますよう。一方で養い親の千弥の親バカっぷりは微笑ましく、友の頼みで危険な場所に行こうとする弥助を引き留めんと発された拗ね拗ね台詞には吹き出しました。チャラチャラした遊び人だけど、根っこは真っ直ぐな久蔵も良かったです。キャラ立ちの良いこのシリーズ、続けて3も読みます。2021/12/16
あいら
13
妖怪の子がいなくなる事件発生。 弥助と仲良しの梅吉のお友達の、えんらえんらの子供もいなくってしまい、探しにいった弥助は、嘘ばかりつく女の子に出会います。 なぜその女の子は嘘ばかりつくのか、そこには妖怪の子が行方不明になるある重大な秘密が隠されていて・・・。 なんとも気味の悪い事件に巻き込まれてしまったものです。 そんな中、千弥命な弥助も仄かな恋をするのですが、その結末もまたもの悲しくて、このシリーズ、児童書じゃなくて大人向けの小説の方で読みたいなぁ・・・。2020/09/06
ララ
4
鬼滅っぽい展開。児童書だけど、ハッピーエンドとは言い難いラストは、大人っぽい味わいで、良かった。2021/09/10
へたれのけい
3
外出時に持参すると直ぐに読み終わってしまう。二冊持参は必須です。2023/01/28