出版社内容情報
歴史雑誌に新説を発表し、豪華景品をゲットするのだ！ 日本史好きの女子高校生３人組が本能寺の変や大奥の謎に迫る。新鋭が贈る、愛らしさと歴史蘊蓄に溢れる連作短編集。
内容説明
歴史上のミステリーの新説で、豪華商品をゲットするのだ！扇ヶ谷姫之、朝比奈亜沙日、そして留学生アナスタシア・ベズグラヤは歴史好きの女子高生三人組。歴史談議が嵩じて、歴史雑誌『ジパング・ナビ！』の新説募集企画に投稿、入選を狙う。第二回ミステリーズ！新人賞受賞作家の新たなる境地。「本能寺の変」の真相、「ヤマトタケル」と剣の謎、「春日局」の真実など、歴女三人組の新解釈で愛らしく贈る、歴史ミステリー。
著者等紹介
高井忍［タカイシノブ］
１９７５年京都府生まれ。立命館大学卒業。２００５年、「漂流巌流島」が綾辻行人、有栖川有栖両氏に絶賛され、第２回ミステリーズ！新人賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ゆかーん
44
女子高生3人組が歴史の謎について論議する物語。様々な時代の有名な謎を取り上げているので、歴史に強い人には堪らなく面白いと思います。しかし、その取り上げ方がかなりマニアック…。ドラマなどで少しかじった程度の私としては、平安時代の「ヤマトタケル」の話や、「宇佐八幡神託事件」の真相などはちんぷんかんぷん。「本能寺の謎」と「春日局の真実」の話では、ドラマなどを思い返しながら楽しめました。教科書や資料集を片手に読むか、登場する人物の相関図などがあるとすごく読みやすくなるのかもしれません。2015/02/20
藤月はな（灯れ松明の火）
43
ジャパン・カルチャー大好きなアナスタシア、空説も面白ければ大好きな歴女の朝日、史料が基本であり、それを無視した空説は言語道断な姫乃。所属しているゼミが史料に照らし合わせて歴史の変遷を求める史料系なのですが姫乃の研究法はメソッドは同じでも求める結果は史学系かな。他の方々の感想で「歴女ならこんな会話は当たり前」と拝見しましたが、歴女ではないので大分、珍しかったです。後、姫乃の好きな小説は京極夏彦、宇月原晴明、大目に見積もれば桑原水菜も入るかね・・・。「編集後記」での「マイナーすぎて困惑する」の言葉が印象的。2013/07/04
green tea
23
大奥と道鏡の話が面白かった 歴史を考証するのがどういう意味があるかまで きちんと描かれていてよかった ミステリー連作として良質といえる2013/05/19
Norico
22
高井さんの前作読んで、こちらも手にとりました。前作より史実が分かりやすく説明されてて読みやすい。歴史の謎を解く、のと、歴史の謎解き、は別物なんだな、と。話の中でヒメが「前読んだ小説の受け売り」と言うその愛読書は何でしょう？ついQEDシリーズを思い浮かべちゃいました2014/11/03
むつぞー
19
歴史は史実のまま受け止めればいいという姫之と「謎解きではなく他を抑えて受賞できるセンセーショナルな新解釈」を目指そうという亜沙日に、留学生・アナスタシアを交えて交わされる議論というより、正統派姫之の講釈というべきかもしれません。 歴女とはいえテキストもなしにこれだけの議論をするあたりがやや違和感あり。 講釈のなかでも結構名前がいろいろでてきて、結構ライトな装丁と設定などの割りには中身はちょっと高度です。 とは言えインパクトを求める新説という提示は、なるほど～と思いますね。 確かに興味あるもの。2013/04/08
