内容説明
急激なメディア状況の変化と長引く不況によって、「本」は変貌を遂げつつある。電子化が果たされた出版・印刷界は、どこへ行こうとしているのか。『活字が消えた日』『印刷はどこへ行くのか』で知られる著者、京都の老舗印刷会社「中西印刷」の専務・中西秀彦が、印刷業の立場から、本とインターネット、オンデマンド出版の現状と未来を語る。出版印刷を知るためのガイドブックとしても最適。
目次
はじめに オールドメディアからニューメディアへ
第1章 極端に短い印刷の歴史
第2章 私的印刷現代史
第3章 オンデマンド印刷論
第4章 マルチメディア
第5章 インターネット
第6章 オンライン・ジャーナル
第7章 メディア革命の結末
終章 それで、どうする?
著者等紹介
中西秀彦[ナカニシヒデヒコ]
1956年、京都府生まれ。京都大学文学部卒。マーケティング・リサーチ会社のコンピュータ部門に勤務したのち、1985年、父親が6代目社長を務める京都の老舗印刷会社「中西印刷」に入社。現在、専務。同時に、パソコン通信ニフティサーブにて“DTPと印刷フォーラム”を主宰
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感想・レビュー
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やご
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著者は老舗印刷会社の役員で、現場で考えた印刷・出版の現在、そしてこれから、という内容です。ITに明るい人のようで、その方面と印刷・出版との関係にかなり紙幅を割いています。このところ出版不況と言われ続けていますが、著者はこの状況から印刷・出版事業が生き延びるためには、大部数前提の業界システムを改めて、少部数ではあっても多種の本が出せて、かつ利益が上げられるような方向に進むべきだと主張しています。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/0016.htm2006/10/29