東京創元社・ミステリ・フロンティア<br> シャドウ

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東京創元社・ミステリ・フロンティア
シャドウ

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017347
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、鳳介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?話題作『向日葵の咲かない夏』の俊英が新たに放つ巧緻な傑作。

著者等紹介

道尾秀介[ミチオシュウスケ]
1975年東京都生まれ。2004年、長編『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。05年に発表した第2長編『向日葵の咲かない夏』で第6回本格ミステリ大賞候補、短編「流れ星のつくり方」で第59回日本推理作家協会賞候補に選出され、一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

76
精神科医の我茂と水城は家族ぐるみの付き合いだ。それぞれの妻の死をきっかけに、このニ家族に暗い影が覆いかぶさる。我茂と息子の凰介の視点で物語は語られて行くが、不気味さや影の暗さがどんどん増して、なんだか背筋がゾワゾワしてくる。まさか?まさか?と、色々推理してみるのだが、いや〜そう言う結末か〜。人間の精神って、ほんとに簡単に解明出来るものではないんだなあ。精神疾患と犯罪についても、もちろん配慮して書かれてはいるが、色々考えてしまう。怖面白かった!2021/11/23

ミーママ

62
図書館の本📚 初めての作家さん!図書館でなんとなく手に取った。正解だった。 思わぬ展開で引き込まれた❗ 他の作品も読みたい。 2021-1022021/08/19

里季

57
見事なからくりと綿密な伏線を随所にちりばめて、精神医学のいくつかの専門的視点も取り入れながら、家族の温かさも忘れない、そんな道尾作品の一つ。面白く一気読みした。子どもがつらい目に合う話は彼の持ち味なのだろうが、読んでいてやはり少し心が痛む。2014/03/09

紅はこべ

52
伏線の回収もきれいだし、ミスディレクションにも完璧に引っかかったし、ミステリとしては完成されている。ただ私は子供がひどい目に遭う話はあまり好みじゃない。本作はラストで何とか救われたのでよかったけど。2008/03/08

まぁし

50
道尾さんの本ってなんともいえない不気味さと先の読めない展開が癖になったりするんですが、この本も登場人物の少ない割には、次から次へと事件が起こり、伏線も散らかり放題(誉め言葉😊) 「これはミスリードだな」っと警戒してたのと違う方向からの不意打ちでムチ打ち状態😣 後半キッチリ伏線も回収してくれて、いちいち腑に落ちます。そして凰介の成長ぶりに、親戚のおじさんのような感じで見守ってしまいました😅 個人的にはとても楽しめました。2020/10/08

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