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東京創元社・ミステリ・フロンティア
アルファベット・パズラーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017118
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東京、三鷹市の井の頭公園の近くに“AHM”という四階建てのマンションがある。その最上階に住むオーナー・峰原卓の部屋に集まるのは、警視庁捜査一課の刑事・後藤慎司、翻訳家・奈良井明世、精神科医・竹野理絵の三人。彼らは紅茶を楽しみながら、慎司が関わった事件の真相を解明すべく推理を競う。毒殺されるという妄想に駆られていた婦人を巡る殺人事件、指紋照合システムに守られた部屋の中で発見された死体、そして三転四転する悪魔的な誘拐爆殺事件―精緻なロジックと鋭利なプロット、そして意外な幕切れ。本格ミステリ界期待の俊英が満を持して放つパズラーの精華。

著者等紹介

大山誠一郎[オオヤマセイイチロウ]
1971年埼玉県生まれ。京都大学在学中は推理小説研究会に所属。2002年、e‐NOVELSにて創作短編「彼女がペイシェンスを殺すはずがない」を発表。『アルファベット・パズラーズ』が本格的なデビューとなる。ロジカルな本格ミステリの書き手として今後の活躍に期待できる俊英
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

79
アルファベット・パズラーズというからにはP、F、Yにはそれぞれの話で語られた以外の意味があったりするのだろうか。AHMのように。2018/02/26

オーウェン

60
マンションのオーナー峰原卓の家で行われる推理のディスカッション。「Fの告発」指紋認証システムによって守られた美術館で起きた殺人。3人に絞られるのだが、なぜか3人ともアリバイが。古典のようなトリックながら、通報の電話を遅らせた理由もしっかりしている。「Yの誘拐」1部は子供を誘拐され爆死の憂き目に遭った父親の手記。そこから2部はディスカッションで事件のその後を推理する。二転三転じゃなく四転までする2部のやりとり。最終的に推理を行う4人に集約させるとは思いもしなかったし、4つの中でこの話が一番見応えあった。2022/01/24

ばりぼー

47
AHMというマンションのオーナーの部屋に、住人である刑事、翻訳家、精神科医の3人が集まって推理合戦を繰り広げる純度の高いパズラー。トリックのリアリティに難はあるけれど、ロジック重視のパズルですからそこは大目に見ましょう。「川渡しパズル」でも、実際には何往復もせずに、工夫して1回で済ますに決まってますから(笑)。被毒妄想の婦人がお茶会で毒殺される「Pの妄想」、指紋認証のドアシステム内部での殺人事件「Fの告発」、身代金受け渡し失敗から男児爆殺事件を招く「Yの誘拐」、どれもタイトルのアルファベットが効いてます。2016/08/29

そうたそ

47
★★★★☆ タイトルの通り、謎解きに特化した「パズラー」ものを収録した短編集。正直言って、実現性とかリアリティという面ではやや疑わしい部分もあるのだが、あくまで謎解きの妙味を味わうべき作品と考えれば、その部分はスルーしてしまっていいかもしれない。短編二編と中編一編という構成だが、最初の二編はツッコミどころこそあるものの発想は非常に面白い。最後の「Yの誘拐」は二転三転する謎解きが読み応えあり。これで終わりと思わせておいて、最後にもう一発ぶちかまされる。謎解き好きな方は一読の価値ある作品かと。2016/06/28

そのぼん

44
本格的な推理もの三編を集めた短編集(最後だけ百ページ以上の作品)でした。やはり一番最後に収録されていた一人の少年の誘拐事件の真相を暴いていく『Yの誘拐』が重い話でしたが印象に残りました。2013/11/17

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