東京創元社・ミステリ・フロンティア
れんげ野原のまんなかで

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017101
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

秋庭市のはずれもはずれ、ススキばかりがおいしげる斜面のど真ん中にたつ秋庭市立秋葉図書館、そこが文子の仕事場だ。無類の本好きである先輩司書の能瀬や日野らと、日がな一日あくびをしながらお客さんの少ない図書館で働いている。ところがある日を境に、職員の目を盗んで閉館後の図書館に居残ろうとする少年たちが次々現われた。いったい何を狙っているのか。(第一話 霜降―花薄、光る。)?のどかな図書館を優しく彩る、季節の移り変わりとささやかな謎。『千年の黙 異本源氏物語』で第十三回鮎川哲也賞を受賞した期待の新鋭が放つ、本好き、図書館好きに捧げる受賞第一作。

著者等紹介

森谷明子[モリヤアキコ]
神奈川県生まれ。2003年、紫式部を探偵役にした王朝ミステリ『千年の黙 異本源氏物語』で第13回鮎川哲也賞を受賞。卓越した人物描写とストーリーテリングで高い評価を受ける。『れんげ野原のまんなかで』は著者初の現代小説となる
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いしかわ

60
図書館司書さんの物語。私も、現在 司書になるべく日々勉強しているので知ってる専門的な言葉が文中に出てきたりすると嬉しくなる。図書館が舞台で、その中でたくさん問題も起きるんだけど どれも微笑ましいもので、優しい気持ちになった。ああ、この仕事って大変だなぁって思う反面、楽しそうだな幸せだろうなって思えるくらいには、私は図書館を、本を、本を愛する人達を愛している。2013/08/29

あつひめ

58
帯に書かれている「そこでは、誰もが本の旅人になれる」って言葉が物語に当てはまるような気がしました。そして、その物語を読んでいる私も、ススキ野原からレンゲ野原に変わった風景を思い描いている。そういうたわいのない瞬間がこの1冊に込められている気がする。辺鄙な場世にある図書館が少しずつ町の人の憩いの場に変化していったら…また素敵な物語が生まれるだろうあなぁ…と。どの物語も気に入ったけど、冬至ー銀杏黄葉が印象的。2012/02/05

とも

53
★★★☆いわゆる図書館モノ。東北の田舎の野原のど真ん中にある図書館に務める新人司書が、そこで遭遇する小さなミステリーの数々を司書仲間と解決するとともに、地域住民とのふれあいをほんわかと描いた連作短篇集。図書館員がどれくらい本が好きで大切にしているかが、ひしひしと伝わる作品ではあるが、私が図書館を使用することがないため感情移入出来なかったが、一度図書館に行ってみようかと。もしかすれば、何か新しい発見があるかも。2016/12/11

ねむねむあくび♪

46
図書館の本、、なかなか読み進まなかった( ノД`)…。主人公の文子にちょっと焦れったく感じながら、だらだらと読了しました。2014/05/04

itoko♪

44
人気の少ない場所にひっそりと建つ、秋庭図書館。文子を始め、司書数人とアルバイト、館長、の数名が働く図書館で繰り広げられるささやかな謎。人間関係の謎解きで、切なくなったり、ほのぼのしたり。謎を解く図書館探偵さながらの能勢さん、地主の秋庭さんがいい味出してます。レンゲソウに囲まれた図書館。多少遠くても、私なら常連になるなぁ。2015/02/05

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