内容説明
モヒカン頭の少年ダークがウィーツィと出会うずっと前。物心ついたときから、ダークは男性に魅かれていた。自分は他人とちがっている。そのことを育ての親である祖母フィフィに隠すのはいやだった。でも説明するだけの言葉はなかった。恐れていることが本当だとしたら、大好きなフィフィの夢を砕くことになるから。自分の物語を語ること。心のなかで死なせず、解き放つこと。その意味の大きさをダークはやがて理解する。ある女の身の上話にはじまる長い物語が救いの手をさしのべるとき…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
帽子を編みます
46
第五巻、最終巻はウィーツィの親友ダークをめぐる短編集です。ときに暗く重苦しい物語、ダークの一族の物語、ダークが自分と向かいあい自らを語る物語。自分の物語を語ること、自らを解き放つこと、その力。2023/04/16
ともこ★
1
うーん、一番精神的なお話だった。ダークって、結構すごい生い立ちだったんだなぁ。ダックに会えて良かった。ランプの精は、ダークの曾祖母が元だったとは！？ 2014/04/17
