創元クライム・クラブ<br> 六の宮の姫君

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創元クライム・クラブ
六の宮の姫君

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784488012595
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「私」が卒論のテーマで選んだ芥川龍之介。文壇交流の実態を調べるうちに、浮かび上がった謎。北村薫の最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cinos

57
再読。小説中に登場する本を抜き出したらとんでもない数になって驚きました。米澤穂信さんにミステリ作家になることを決意させた名作。北村薫さんの卒論を元に書かれた、芥川の一言を追究する文芸ミステリ。私の成長物語です。2023/02/07

Rie

25
シリーズ4作目。〈私〉は卒論を芥川に。ひょんな事から出版社のバイトをすることになり話の中で芥川龍之介の呟きについて聞く。芥川龍之介と菊池寛の壮大な渦にのまれた。時に自身の理解力の無さに沈みそうになりながらも繋がり、発見と大正十一年と言う年の深さについて〈私〉と一緒に知ることができた。正ちゃんとの旅。運転中の会話は不思議と進む景色に誘われて色々連想してしまう。ふと出た会話から繋がる物事。導かれるように出会う本。どうしても気になり追求してしまうこと。それを芥川でなんて凄い。高校生の時にこの本に出会いたかった。2015/04/13

藤枝梅安

11
卒業論文に芥川龍之介を取り上げた「私」は芥川関連の本を読み進めるうち「六の宮の姫君」という短編に出会う。この作品を軸に、芥川の同時代の作家達との交流が展開され、特に菊池寛との交流に「私」は引き込まれる。引用が多く、文学の講義のような本で、スイスイ読めるという訳ではない。大正から昭和を生きた文壇の人々のプライドが交錯し、友情もありきたりの形ではない。その時代の「熱い」人たちの意気込みが伝わってくるような物語である。2010/03/10

まゆ

7
やぁ、とてもつらかった。秋の花よりつらかった。わたしの勉強不足のせいですね。2015/06/02

すばる

6
北村さんは未知のものを読ませる力があると思うんです。が、途中で、あれ、私文学論読んでたんだっけ?と何度思ったか。2015/07/17

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