創元クライム・クラブ
奇談蒐集家

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488012298
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

“求む奇談!”新聞の片隅に載った募集広告を目にして、「strawberry hill」を訪れた老若男女が披露する不思議な体験談―鏡の世界に住まう美しい姫君、パリの街角で出会った若き魔術師、邪眼の少年と猫とともに、夜の町を巡る冒険…謎と不思議に満ちた奇談に、蒐集家は無邪気に喜ぶが、傍で耳を傾ける美貌の助手が口を開くや、奇談は一転、種も仕掛けもある事件へと姿を変えてしまう。夜ごと“魔法のお店”で繰り広げられる、安楽椅子探偵奇談。

著者等紹介

太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県生まれ。名古屋工業大学卒業。81年、「帰郷」が「星新一ショートショート・コンテスト」で優秀作に選ばれる。『僕の殺人』に始まる〈殺人三部作〉などで新本格の旗手として活躍。2004年発表の『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

74
奇妙なことを体験した者達を新聞広告で募集。〈ストロベリー・ヒル〉というバーの一角で奇談を披露させる連作短編集。聞き手は怪しげな風貌の奇談蒐集家の恵美酒と中性的な美貌の助手の氷坂。各話幻想的なミステリ仕立ての話が展開されるのだか…。オチの皮肉が効いた作品だった。2018/09/09

さっちゃん

39
「求む奇談」の新聞広告により、バー「strawberry hill」に来た者が語る不思議な体験。それを聞く奇談蒐集家を名乗る恵美酒(エビス)は「これぞ奇談」と喜ぶが、助手の氷坂はその謎をバッサリ解いていく。ミステリアスな雰囲気の安楽椅子探偵ものの連作短編集。派手さはないけれど、最終話でのまとめ方(オチのつけかた)も好み。裏路地のバーの薄暗さ漂う一冊。2020/11/14

星群

36
不思議は不思議のまま、そっとしておいた方がいいってことでしょうか。ある話の中で、妹の名前が一字違っていたこと。たぶん誤植なんだろうけど、私が読み飛ばしただけで、実は妹は双子だったのとか、妹が2人いたのか、という錯覚に陥り、此れが一番奇談ぽかった。2014/03/26

えも

28
奇談収集家の元に持ち込まれる不思議な話と、そのカラクリを解く収集家の助手。そんな物語がいくつも続いたので、最終話はきっと本当の奇談だろうと思ってたら…▼全体に乱歩っぽさが漂うなか、最終話のアレは、締めとして好きな終わり方でしたよ。2017/12/19

ブルームーン

23
「奇談求む」の新聞広告を見て、報酬目当てに恵美酒の元に集まる人々。彼らが語る奇談に報酬を出すかどうか判断するのは恵美酒の従者の氷坂。短編なので奇談といってもそれほど奥深いものではなかったけど、ちょっと不思議な話ということで楽しめた。予想外の最終章もよかった。2014/06/01

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