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創元クライム・クラブ
さくら草

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488012120
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

プリムローズ殺人事件―殺害された少女たちが身にまとっていたのは、ローティーンに絶大な人気を誇るジュニアブランド、プリムローズの服だった。清純で高級感のあるデザインは、プリムローズを身につけた少女の写真を売買する男たちをも生み出す。亡くなった少女たちに果たして何が?ブランドを守ろうとするゼネラルマネージャー、女性刑事、そして少女の母親、事件に揺り動かされる女たちを描く、著者渾身の長編ミステリ。

著者等紹介

永井するみ[ナガイスルミ]
1961年東京生まれ。東京芸術大学中退、北海道大学卒。95年「瑠璃光寺」(創元推理文庫『推理短編六佳撰』所収)が第2回創元推理短編賞の最終候補となる。96年「マリーゴールド」で第3回九州さが大衆文学賞、「隣人」で第18回小説推理新人賞、『枯れ蔵』で第1回新潮ミステリー倶楽部賞と連続受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

horihori【レビューがたまって追っつかない】

19
ジュニア向け高級ブランドを着た女の子を狙った殺人事件。ブランドを築き上げたゼネラルマネージャー、晶子。事件を追う少年課の刑事、理恵。顧客で娘を亡くし精神不安定な栞。3人を中心に事件の真相に迫る。ミステリーだけでなく、ブランドにまつわる「女性」をうまく描いてある。晶子のブランドに対する過剰な思い入れ。社長兼デザイナーの桜子との確執。ブランドに固執する親娘の物欲や狂気。理恵が抱える傷。様々な要素を含んだ構成とスピード感がある展開で引き込まれる。連続殺人事件の真犯人は、意外な人物で強引だけど動機や手口は納得。 2008/09/05

そのぼん

19
同じファッションブランドの服を着た少女たちが次々と殺されていく、そんなミステリーでした。ミステリーとしてもさることながら、登場人物、特に女性たちの描写がうまくされていたと思いました。それと、子供向けのファッションも最近特に可愛くなったなぁと街中で売られている服を見てちょっと思いました。・・・だからといってこういう方向に進むのはどうかと思いましたが。2012/07/26

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

15
10代前半の少女達から絶大な人気を誇るジュニアブランド・プリムローズ。ある日プリムローズの服を着た少女がラブホテルの駐車場で殺されていて・・。必死でブランドを守ろうとするプリムローズのゼネラルマネージャー・晶子と、娘を喪った母親の慟哭。そして何としてもプリムローズの服を手に入れたいと願う少女達の欲望。様々な思いがうずまいた物語でした。人間の浅ましさを突きつけられてヒヤリとしましたが、最後までグイグイ惹き込まれました。面白かったです。★★★★2011/03/06

氷風

12
???あれ。なんか最後回収しきれてないような・・・?とクライマックスにかけての部分はかなり疑問ですが。それでもローティーン向けのファッション業界の裏側を垣間見れてその点は面白かったかな。しかしいまどきの子はオシャレだなぁって。つくづく実感。3万円の服とか・・・私1万円の服もあるか怪しい(汗しかしエルメスとかいわゆる“ハイブランド”に偏見を持っていた私としては、トップがトップで有り続ける、女子の憧れで有り続けることの意義みたいなのにははっとさせられました。2012/09/30

キムチ27

7
永井さんの小説はなぜか、コアの部分にひんやりしたものを感じる。これはアパレル業界を舞台にした作品。プリムローズ殺人事件とでもいおうか。とっかかりは14歳の少女ラブホテル殺人。援交かと色めく捜査陣。女性刑事白石の推理が始まる。ファッション雑誌とアパレルのタイアップに波風が起き始め、第2の殺人事件が。ラストが拍子抜けと言えなくもないけど、軽いタッチで読みながせた。

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