出版社内容情報
文房具ブームの火付け役となった片岡義男の文房具の本、待望の最新版。
文房具の新しい魅力に迫る!
オールカラー。
内容説明
一本の鉛筆が僕の気持をとらえる。一冊のノートブックが僕を誘惑する。その鉛筆で私の白いページに書いてごらんなさいと。一個の消しゴムが僕をそそのかす。消して考えなおせばもっと良くなる、と。創造の原野に踏み迷う僕に、さまざまな文房具がつきあってくれる。
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
37
2009年刊。「文房具を買いに」に続く文房具偏愛本。その魅力を著者撮影の写真とクールな文章で味わえる。外国製品が多く、鉛筆のデザインは特に端正でポップ。消しゴムや小さなプラの鉛筆削り、色チョークは質感が気持ち良い。写真の背景は黒で、ホッチキスやクレヨンはオブジェのよう。著者にはチビた鉛筆が魔除けに思え、補助軸に差し込んで使う。私の亡父もこの懐かしい道具を使っていた。手になじむ文房具には人の想いが宿る。ノートが創作へと誘う話は、写真数も多く、著者の生い立ちや哲学が濃い。言い訳をしない潔さが爽快。2021/01/17
佐島楓
15
文房具は好きだけれど、まだまだ知らない種類のものがたくさんあるんだなとため息。鉛筆としおりが一体化した商品は欲しくなった。「消しゴムはまったく新しい可能性の権化」。なるほど、そういう発想はなかった。2011/08/23
魚京童!
14
I think better with a pencil in my hand.2015/01/18
aki319
12
片岡さんが持っているストックの量にビックリ。でも、分かるかも。文房具収集の血が騒いできちゃった。2010/10/10
入道雲
9
数ページめくったところで、この本はヤバいと思った。文房具という果てしなく美しい世界を思い出してしまったからだ。鉛筆から始まり、消しゴムやノートや。多分近々文具店で逡巡していることだろう。2023/07/26