内容説明
主人公の少年トム・スキャッタホーンは、11歳の冬、英国の港町ドラゴンポートの小さな博物館を管理しているおじさんの家にあずけられることになる。そこに、怪しげなドン・ジャーヴェス・アスカリとその娘が現れ、不思議な事件が起こり始める。博物館の古い剥製の動物たちが動きだし、泥棒が入ったことがきっかけで、ぐうぜん100年前の世界に…。やがて剥製職人オーガストの秘密を知ったトムに、身の危険がせまる!トムはこの博物館を守ることができるのか。
著者等紹介
チャンセラー,ヘンリー[チャンセラー,ヘンリー][Chancellor,Henry]
1968年ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学トリニティカレッジ卒。現在、英国サフォーク在住。『トム・スキャッタホーンの大冒険 博物館の秘密』でファンタジーデビュー。TVドラマプロデューサーとして『コルディッツ大脱走』を製作
金原瑞人[カネハラミズヒト]
翻訳家。法政大学教授
小林みき[コバヤシミキ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リュミエール
1
★★★☆☆ 時間トラベル物の冒険で、トムが過去に飛んだあたりからはなかなか面白くなってきた。謎も随所に散りばめられ、アスカリ親子とのやり取りにはハラハラさせられた。終盤明かされた彼らの正体に驚愕し、そうして見えてきた全容に愕然とした。でもこの作品続編があり、しかも未訳ときた。せっかく全体像がはっきりしてこれからというところで残念でならない。2017/10/11
ミミネコ
1
図書館本。博物館のはく製が生きていたり、100年前にタイムスリップしたりとまさしく大冒険の主人公トム。続編も楽しみです。2016/12/13
clover
0
この本もまた、続編は?と突っ込みを入れたくなってしまう一冊。あとがきには、「お楽しみに」的なことが書いてあったはずなんですけれど…。なかなか次が出ないので、出版社に問い合わせをしたところ、日本国内での売れ行きが見込めなかったため、続巻の出版はしない。ただし、本国では続巻が出ているので、もし読みたければ洋書をお取り寄せでどうぞ…とのこと。外国の作品は、こういうことがあるんだよね…残念過ぎる。
ocean
0
夜になると剥製の動物が動き出したり、100年前にタイムスリップしたり、インドで人喰い虎を退治したりと盛りだくさんな内容。どこかで見たことのあるような要素の寄せ集めのようではありますが、かなり予想外の展開もあり構成は巧み、楽しめます。2012/07/13
カムリン
0
プロットが練れてないというか、迫力ある見せ場をつぎはぎしたような、ハリウッド映画みたいなストーリー。時間移動の使い方が甘いとか、欠点も目立つ。が、古めかしい博物館と剥製の雰囲気は良いので、駄作とまでは言わない。2010/08/17